◆KYTという言葉があります。

◇あ、はい、おはようございます。
また今年もよろしくお願いいたします。
新しい年の始まりですね。月日の流れって、なんか本当に速いですね…。




◆KYTというのは、
『空気読めない父さん』
のことではありません。

父さんは家族の大黒柱でありヒーローだから、愛をもっていたわって差し上げましょう。
ダディはその背中に愛する人の声がするのですから。


◇はいはい。もしかして、それを言いたいためだけに、わたしが呼ばれたのですか。やれやれ。
あけましておめでとうくらい、言ってくれると思ったのに。






◆おめでとうございます。よろしくお願いします。

さて、仕事のお話ですが、建築や建設現場など危険と隣り合わせの職場では、危険予知のための活動をKY活動と表現して安全確保の実績をあげてきました。








◇もう!なんかいつも話がかみあわないですよね!!
そんなだから無駄な時間が浪費されるんじゃないの?
今回は医療関係のお話と聞いていたんですが。



◆あまり年明けからせっかちにならないで、安全、確実、丁寧にいきましょう♪

そして、医療現場のKY活動たる危険予知トレーニングつまりKYTでは、

①作業や業務開始の前に経験と想像力を働かせ、
②起こる可能性のある危険を見抜き、
③事前にその防止対策を立てることによって、
④事故を未然に防止する手法だとされています。









◇わかりました!今年は、あまり闘争的に攻撃しないで、厳しい感じの突っ込みは控えるようにします…。

なんでやねん☆
(゜o゜)\(-_-)☆
とか、

そんなことあるかいな★
(゜゜;)\(--;)★

みたいなノリじゃなく、医療現場の看護士さんみたいに、優しい感じで導いて差し上げたら良いんですね!!



◆はい、そうですね。頑張ってくださいませ。

KYT、危険予知トレーニングとはそもそも何か。
その進め方や活かし方は、詳しくは説明しませんが、チームメンバーの全員参加に意味があるというのは、KY活動と共通してます。











◇なんか、あまりうれしそうじゃないですね…。
やっぱり甘やかすのやめようかな…。


◆何を言ってるんですか!嬉しいに決まってるじゃないですか!!そんなことよりも話を先に進めませんか。










◇ゼロ災とリスクゼロの違いについての説明ですね。


◆あ、ちょっと待って。
台本を先に進めましたね。
いきなりリスク0の話か。








◇安全、確実、丁寧も良いですけど、

安心、的確、親切ってのもとても大切な課題ですよ。
お客様の要求に合わせてそれなりの対応をしないと。

最初のあいさつでも言ってたように、時間って、ものすごい貴重なんですから。


◆わかりました!
リスクゼロはあり得ないんだというお話です。








◇そもそも危険という言葉のイメージ自体が、先ほどまでとは微妙に違いますよね。

◆そうなんです。
重労働の力仕事みたいな現場とは違い、医療や介護のような、
言わば『危険性から解放して差し上げる』というような現場では、
危険についての認識自体があいまいになりやすいのです。








◇怪我や病気をなおすはずが、ミスやら事故やらの不手際で、余計に悪くなってしまう話はとてもたくさんあります。


◆実はゼロ災害とは違って、『リスク0』というのはあり得ない考えなのです。リスクはどこにでも転がってます。








◇現実生活には、危険な場所って特定するのは難しいんですよね。自分自身がよほど気をつけても、アクシデントって絶対に起きないとは言えないですから。



◆不意に起きるからアクシデントなんです。でも想定外だからといって、あきらめるわけにもいきません。







◇自宅でお部屋にいても、近所の道路を歩いていても、職場で働いていても、友達と一緒に遊んでいても、
危険というのは、あらゆる場面で発生する可能性はありますから。


◆しかし、何かしらの悪い結果を、小さくしたり発生する要因をなくしていくことは、訓練次第で可能です。
必ず可能です。










◇ここで『かなり可能』とか言わなかったのは、とても良い兆候ですね♪
回復の見込みはありますよ♪




◆何か私のことを、入院患者さん扱いしていませんか?
まあ、それでもかまいませんよ。
いずれは、自分もそういう同じ目で見られることになるのですから。



◇わかりましたから、リスクをなくす方法について、わかりやすい表現でまとめてください!








◆あらかじめ、難しい話をしないように釘をさしましたね。これもKY訓練のたまものですね♪

KYTは、医療現場で一番厄介な『ヒューマンエラー』をなくすための訓練だと言っても良いですよね。



◇医療KYTも原則的に、集団活動として全員参加して一致団結する、みたいなことが大切なんですよね。



◆医療KYTの3原則は、
ゼロの原則
先取りの原則
参加の原則
だから、その通りです。
職場の全員が共通の意識を持つことが大切です。
指差し呼称とか、大変な手間をかけずにできるようなもので、リスクが減らせたら、そんな簡単なことはありません。


◇医療の人為ミスって、自分自身じゃなく、患者さんという他者へ波及する危険が多いという意味では、安全性を常に意識し続けないとすごい危ないですね…。


◆そういうことです。
人間の意識水準というのは状況に応じて異なります。
危険なことに対して敏感になるために、

大変な労力を伴う訓練が必要な場合は、

知識や経験だけではなく、

意識レベルの革新が必要です。



◇指差し呼称って、そもそもヒューマンエラーを防止するのにとても効果的なアクションなんでしょうけれど、意識の次元が低いと、やはり駄目なんでしょうか?



◆必要なものは、愛です。思いやりの心です。

今年もこのテーマでいきます♪

よろしくしろちゃん♪

♪ヽ(´▽`)/




◇結局、難しいお話になりそうなところで、次回につづくのですね…。

これからは、厳しく問いただすのは見合わせて、優しく導いて差し上げる方向でいきます♪

おじいちゃん、きちんとお薬を飲んでくださいね♪

今年もよろしくお願いいたします♪

☆⌒(*^∇゜)v