現実問題として、医療現場というのは、いつの時代も利害関係や損得勘定がつきまとう構造的な欠陥が、あまり浮き彫りにされにくいのです。


なぜでしょう?



それは、そのものズバリ、金欲権力汚職にまみれた、政治構造、ひいてはその時代における世間一般的な人間の生命に対する意識、あるいはその倫理観の風潮が、医療現場を腐敗させてしまっているのです。



本当に国民一人ひとりの健康や幸福を願う心ある政治や、経済や産業の関係者各位に、崇高な精神を抱く人物がいたら、国家自体が医療に対し、建設的な改善への取り組み方さえも、あからさまに変わっていきます。


昭和世代には、その気質はまだありました。


ワンマンぶりを発揮するオヤジ達がかげひなたなくがんばってくれてるおかげで、国民の生活が良くなるってことは、意外とそういう単純なものです。あまりに幸せを満喫しきってしまい、自分たちの家族だくでなく、国家全体的な家族のためにがんばってくれてるオヤジ達を忘れ、個人主義に走れば、どんな現場も悲惨な状況になります。




医療現場は特に大金がからむ以上、影響は受けやすいです。看護や介護等、医療や福祉関連の現場も、同じことです。


人手不足、低賃金、重労働化というのは、もちろん当面の今この瞬間の現場の声ですけれども、本当の問題点というのは、複雑な利害関係を原因としています。


日本はもともと幸せだっただけで、今、この私たちの時代には、中国や韓国をはじめとして、アジア各国の医療の現場など、とてつもない大きな規模で改善策が取り組みはじめられています。


そういう情報ってのは、知ろうと思ってわかるものじゃないのです。


現場と同じような熱い思いで感じられるかどうかです。


ゆとり教育をバカにするわけじゃないけど、昭和世代の熱い真心のあるオヤジ達をバカにすることがあれば、どんな現場も改善なんてされるはずがないですね。