質問に対する答えのつづき






午後のわずかな一ときだけではなく、とても優秀な若者達と一緒に何度も過ごす機会があるなら、彼らのためにはこのように説得するでしょう。


『たまには細かい話をぬきにして、学芸技術における、いわゆるアートとして、そういったゲームのような要素を持つ学問技能の練習を準備し、機会を得て自分たちでやってみることをおすすめします。』



それは実際、アートなのです。







アートとしての学術は、科学でもなく、本から学べるものでもありません。



話を聞いて、当意即妙に答えるアートなのです。



どのような話し方をしたり

討論をしてゆくか学ぶことは、

学問における技術『テクニック』というよりも、

まさに芸術『アート』なのです。










日本の学生はとても優秀です。

彼らはとても早くこの技術を、つまりこのアートを、身に付けることでしょう。









実際に私の特別講義では、当意即妙に討論するということを、彼らはお互いに単なる型にとらわれず、『習慣』として目覚ましい発展をとげていたと思います。



ですから、どちらの国の学生にどんなささやかな違いがあったところで、そんなことは大したことではありませんし、むしろ誇張するようなことではありません。









結論としては、

もし私自身が日本の学生を教えるたくさんの機会に恵まれたなら、



そういった技能訓練におけるスキルアップへの進歩過程を、

アートとしての学術を通して共に取り組みたいと希望するでしょう。