格言の書 第十一章




神は、偽りのはかりを憎み、正しい重りを喜ばれる。

高ぶりのあとに来るのは恥で、へりくだる人とともに来るのは知恵である。

正しい人は誠実に導かれ、ずるい人はその悪によって滅ぼされる。

怒りの日に富は役に立たず、正義が人を死から救い出す。

誠実な人の正義は、その道をならし、悪人の悪は、その人を倒す。

誠実な人の正義は、自分を救い、悪人の欲は、その人を突き落とす。

悪人の希望は、その人の死とともに消え、邪悪な人の期待は、とげられない。

正しい人は苦境を逃れ、悪人がそのかわりそこに落ちる。

悪人はその口で隣人をほろぼし、正しい人はその知識で隣人を救う。