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『夢を叶える少年』

第二話


「心をいつも輝かせなくちゃならないってこと」

☆☆☆☆

地球の未来と世界平和、そして人類の幸せのため、大地に降り立った赤ちゃんであったが....


富も健康も、あらゆる人間関係や才能の開化、平安な生活までも、確実に手に入る方法の研究が注目されるようになっていた。

一方、宇宙創造の原初物質に思考を同調させることで、夢を叶えることが出来ると知った少年は、新しいタイプに生まれ変わって全体意識に覚醒するのであった。


理想を実現させる科学的な方法を使用し、苦難な状況やあらゆる障壁を乗り越え、無限の愛による永遠の幸せという輝かしい未来に向かって、引き寄せられて行くことであろう...




☆☆☆☆☆


幸せのカタチは人それぞれだよと言うけれど、他人から見て輝いている人というのは、他人への思いやりにあふれる人です。


本人がしあわせのつもりでいたとしても、心が暗いとか、はなもちならないとか、腐ってしまっているような人は、まわりに幸せを分け与えることは難しいでしょう。

成功哲学を実践している人はたくさんいますが、夢を夢のままで終わらせないためには、どうすれば良いでしょう。

心をいつも輝かせなくちゃならないってことを、訴えかけている少年の姿がありました。


幸せを引き寄せる科学的法則は、全宇宙の至るところあまねく存在にしている無形の物質の事を、

『無限の愛』であるとしています。


その物質は、自ら思考する意識を持っていて、幸せを手に入れたいと願って理想的な夢を想像する人には、本当に願いを引き寄せる働きかけをします。

ただし、引き寄せられて自分のそばに来た幸せを、受け取るかどうかは、あとは本人の意志にかかっています........



☆☆☆☆

赤ちゃんは、自分で大地に立った時、もはや以前の状態を脱却し、成長を遂げるのであった。

幼児の誕生である。

そして、少年は、大人になる直前の時代に逆行することなく、本当の自由を求めて走り続けていた。


☆☆☆☆☆



人生には、自分の苦しみばかりに気をとられ、他人への気づかいが足りなくなってしまっている時というのが、多かれ少なかれ、誰にでもあるのではないでしょうか。

勝手気ままに振る舞うことは、小さなお子ちゃまならばゆるされることもあるかもしれないですが、
自分たちが子供を育てる成人の年齢になるにつれ、大きな責任がともなってくるものです。


やがて誰も恋に落ちて愛の言葉と、理想の愛、それだけに心奪われた・・・・・


という、若くて幼い時代を通り、大人の階段をのぼるのはよろこばしいことですけれど、
自分ひとりの力だけで大きくなっていくわけではありません。


現実世界の発展と繁栄に関与する構成要員として、
自分の周囲に貢献し、自身の成長と進歩を獲得することこそ、
人として幸せになるために必要な条件です。


それこそが、大人です。


古い殻を脱ぎ捨て、新しいタイプに進化すること、それこそが、成長した大人です。



人として生きることに対する常識的な感性です。


一般的な社会人が心に秘めている、ありふれた情熱です。

しかし、貴重な情熱です。

この心の熱さは、おうちのおそとは体感温度が高くて、今年は暑い夏ねえ、とかいうのとはちょっと違います。


普通の社会人一般に心の奥深く秘められた熱情というのは、命を生かし続けるため当然の権利である、家族の平和とささやかな幸せへの熱烈さです。


心を輝かせるってことは、愛に感動して、愛を求めて大地に立ち、より大きな愛のために動くこと。
愛というのは、無限の力を無尽蔵に秘めています。

無限の愛という言葉のイメージは、清らかな心の状態とか、自己犠牲的な振る舞いが必要だったり、とてつもなく聖なる精神的領域のものだとか、崇高な意識分野みたいな語感の響きがあるかもしれませんが、ごく自然な状態です。




精神的な熱情の汗、同じ温度の涙を流している人間として、幸せに感謝するということに覚醒し、苦しみの解放につなげること。


世界はそれを愛と呼ぶんだね。


THANKS GIVING AWAKENESS.

☆☆☆

さあ、少しずつ色んな意味が分かりかけていますが、次回につづきます。