昨日論文を読む習慣をつけようと思いついたので自分に関係あることでbrief reportだけど読んでみた。
読んだのは、J Card Fail 2024;30:61-61
背景:心臓移植後のmTOR阻害薬は移植後冠動脈疾患の進展の減少と関連している。タクロリムスを含む低容量mTOR阻害薬の効果はまだ発展途上。
方法:単施設の後ろ向き研究。2009年1月-2019年1月の間に心臓移植を受けた患者。
CAGとIVUSをベースライン、1年後、2-3年後に実施。
LADの5箇所で内膜肥厚 ITを評価。
タクロリムスやステロイドは使用した上で、ミコフェノール酸からシロリムスに切り替えた群とミコフェノール酸の群を比較。
長期間の心血管イベント:血行再建、重症CAV、再移植、心血管死
結果:216人で、年齢は51.5±11.9、男性は77.8%、白人80.1%
37.5%がmTOR阻害薬に切り替え。
mTORはITの減少と関連。95%CI 0.02-007; p<0.001
観察期間8.5年(IQR 6.6-11)で、40人にイベントあり。
mTORの使用は心血管イベントとは関連はなかった。
結論:mTORへのスイッチはCAV進展を減らすことには関連。
気づき:
ITの変化と薬のスイッチを線型回帰分析で評価していたけど、自分の解析にも使えそう。
血中濃度はこんなものなのか?:タクロリムスの濃度は8-12ng/mL、シロリムスも同程度の設定。
3年以内の拒絶は12%、3年以内の抗体関連拒絶は3-5%。
心血管イベントに差が見られなかったけど、薬を切り替える患者選択による影響はないのか?
切り替える条件がCAVの進行が早い人だったようだから。
メタ解析もあるみたいだから読んでみよう。