夏になると毎回、議論になるのが熱中症対策です。
私は大学生の時、テニス部に所属しておりましたが、ちょうど真夏の炎天下で部内ランキング戦のシングルスの試合中に、熱痙攣を起こしたことがあります。
試合中に足がつる。といった経験もたくさんしました。
鍛え方が足りないだけだ!とお叱りを受けるかもしれませんが、水分摂取の方法もやや問題があったのかもしれません。
この時はお茶とアクエリアスを交互に飲んでいた気がします。
市販のスポーツドリンクは医学的にも、生理学的にもサッカー、マラソン、テニス等の激しい運動には適していないのです。
その理由は、ドリンク中の塩分濃度が十分でないからです。
調べてみると、
ゲータレードは0.13%,
ポカリスエットは0.12%,
アクエリアスは0.09%
となっています。
普段であれば問題なく、環境庁のホームページでも熱中症対策として0.1から0.2%の食塩水を推奨しています。
ですが激しい運動をしている時は、通常よりも塩分濃度の高い汗が生じるためにスポーツドリンクだけでは水分は補えたとしても、体に必要な塩は不足し、体内の塩分濃度は徐々に低くなっていくのです。その結果、低ナトリウム血症を引き起こし、脳の機能低下、全身痙攣等の症状が現れるのです。
これらスポーツドリンクの塩濃度が低い理由はおそらく心不全、高血圧等の基礎疾患がある方が飲んでも大丈夫なように設計されているからだと思います。
実際、生理食塩水と言われる人の体液の成分は0.9%であり、脱水症の方への点滴治療の主な成分です。
そして明日はテニスをみんなでします。
熱中症になるまでの激しい運動ではないと思いますが、普段よりは高濃度の汗をかくと思うので、水筒の麦茶の中に塩を少々いれていこうかなと思います。