医療面接について | In my life ~研究・育児日記~

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2011年5月ー2014年2月までBostonに留学していました。
現在は帰国して臨床、教育に追われる日々です。

こんばんはにひひ


今日は精神科病院の寝当直です。

昨日、研修医オリエンテーションで医療面接の指導を行いました。


まず6人程度にチームを分けて、医療面接おいて何が大事かというテーマで

ワークショップを行いました(KJ法)。


各グループの代表がプレゼンテーションを行ったのですが、どのチームも優秀!

大事な点を接遇、医師としての態度、具体的な方法の3つに分類して

上手に発表していました。


その後、指導医が患者役をしてグループの一人が問診、一人がカルテ記載をします。

残った数名は評価者となり客観的に良い点と悪い点をチェックします。


私のグループの症例は21歳女性の下腹部痛にしました。


若い研修医男子が、どのようなアプローチで診断に迫れるかをチェックしたかったのです。

教科書的なポイントはしっかりおさえていましたが、やはり途中からはクローズドクエスチョンの

多様でやや尋問的になり、結局、焦点が絞れないまま時間切れになりました。


医療面接で大事な点は、教科書的な手法、接遇、態度に加え


①医師患者関係をいかに良好に築くか、

②鑑別診断を想起したキーとなる質問をいくつ言えるか、
 (上手なクローズドクエスチョン)

③患者から必要な情報をいかにうまく引き出せるか

④いわゆる権利意識の強いモンスターペイシェントのクレームや理不尽な要求に対して

 いかに毅然とした適切な返答ができるか


と言ったことを伝えました。

上記のことを行うためにはある程度の経験が必要で、私もまだまだ未熟ではありますが

新しく研修医になれれた先生方たちに少しでも役に立てればと思いました。


渡米まであと1ヶ月ちょっとです。