こんにちは!国際教養大学(AIU)の受験を目指している皆さん。英小論文試験で高得点を取るためには、英語力だけでなく、論文の構成力がとても重要です。どれだけ優れた意見や具体例を持っていても、それがうまく整理されていなければ、試験官に正確に伝わりません。
この記事では、国際教養大学の英語小論文において、説得力のある論文を書くための構成のポイントと、すぐに使えるコツを解説します。初心者でも実践しやすい具体的な方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
AIUの英小論文試験における構成の重要性
国際教養大学の英語小論文では、与えられた課題文に対して自分の意見を述べるだけでなく、読者(試験官)がその論理をスムーズに理解できるように整理する力が求められます。
1. 試験官に「わかりやすさ」を届ける構成とは?
国際教養大学の試験官は、英語力や批判的思考力だけでなく、論理的な構成力を重視します。以下のポイントに注目してください。
- 論理的な流れがあること: 「序論-本論-結論」の基本構成が整っていること。
- 一貫性があること: 主張が最後までぶれないこと。
- 簡潔で明確であること: 複雑な表現よりも、簡潔な文章で論点を伝えることが評価されます。
2. なぜ構成が評価基準になるのか?
試験官は、多くの受験生のエッセイを短時間で読みます。そのため、構成が不明確なエッセイは内容が理解されにくく、減点されるリスクが高まります。一方、しっかり構成されたエッセイは、内容が伝わりやすく、試験官に良い印象を与えます。
基本の構成:序論・本論・結論の三段構成
国際教養大学の英語小論文では、「序論-本論-結論」という基本の三段構成が推奨されます。以下に、それぞれの部分の役割と書き方のポイントを解説します。
1. 序論(Introduction)
序論は、エッセイ全体の「入り口」です。試験官が課題文に対するあなたの立場を理解するための重要な部分です。
序論の役割:
- 課題文を簡潔に要約する。
- 自分の主張(Thesis Statement)を明確に述べる。
書き方のコツ:
- 課題文の要点を簡潔にまとめる: 「課題文で述べられているのは~です」と説明し、自分の立場につなげます。
- 結論で述べる内容を予告する: 試験官が「これからどのような議論が展開されるのか」を把握できるようにします。
例:
課題文:「テクノロジーは人間の創造性に良い影響を与えるか?」
序論の例:
- The advancement of technology has sparked debates about its impact on human creativity. While some argue that it enhances creativity by providing new tools and platforms, others believe it stifles original thinking. In this essay, I will argue that technology significantly enhances creativity by fostering collaboration and expanding access to diverse resources.
2. 本論(Body Paragraphs)
本論は、序論で述べた主張をサポートする部分です。それぞれの段落で具体的な理由や例を述べ、論理を深めます。
本論の役割:
- 自分の主張を支持する理由を述べる。
- 具体例やデータを使って、説得力を持たせる。
- 課題文の内容に応答しつつ、自分の意見を補強する。
書き方のコツ:
- 1段落1アイデアを守る: 各段落に1つの主張を設定し、それを深掘りします。
- トピックセンテンスで始める: 段落の最初に、その段落で述べる内容を要約したトピックセンテンスを置きます。
- 具体例を活用する: 実際の出来事やデータを用いて、議論を具体的にします。
例:
トピックセンテンスの例:
- One way technology enhances creativity is by providing platforms for collaboration.
続けて具体例:
- For instance, online tools such as Google Docs enable individuals to collaborate on projects in real time, regardless of their geographical locations.
3. 結論(Conclusion)
結論は、エッセイを締めくくる部分です。序論で述べた主張を再確認し、本論で展開した議論をまとめます。
結論の役割:
- 自分の主張を再度強調する。
- 全体の議論を簡潔にまとめる。
- 課題文のテーマに対する考察を示す。
書き方のコツ:
- 序論との対応を意識する: 結論は序論で述べた主張と一致する内容で締めくくります。
- 新しい情報を入れない: 結論では新しい議論を展開せず、これまで述べた内容を簡潔にまとめます。
- 読者に印象を残す: 最後に一文で、課題文のテーマに関するあなたの考えを強調します。
例:
- In conclusion, technology undeniably enhances creativity by enabling collaboration and providing access to diverse resources. As society continues to evolve, it is crucial to embrace these technological tools while ensuring that creativity remains a priority.
論文構成をさらに強化するための具体的なコツ
前半では、「序論-本論-結論」の基本的な三段構成について解説しました。後半では、この構成をさらに強化し、試験本番で高得点を狙うための実践的なコツや具体例を紹介します。
1. 論理的な流れを保つ「つなぎ言葉」の活用
エッセイ全体に一貫性を持たせ、論理の流れをスムーズにするためには、transition words(つなぎ言葉)を効果的に使うことが重要です。
つなぎ言葉の役割:
- 段落間の論理的なつながりを示す。
- 読者が次に何が来るのかを予測しやすくする。
よく使われるつなぎ言葉の例:
- 原因・結果を示す:
- Therefore, Consequently, As a result, This is because
- 対比を示す:
- However, On the other hand, In contrast, Although
- 例を挙げる:
- For example, For instance, To illustrate
- 追加の情報を示す:
- Moreover, Furthermore, Additionally, Besides
- 結論を示す:
- In conclusion, To summarize, Ultimately
具体例:
- Technology enhances creativity in several ways. For example, online platforms provide opportunities for collaboration. Furthermore, they allow creators to access a global audience, inspiring new ideas.
つなぎ言葉を適切に使うことで、試験官に「この受験生は論理的に考えられる」という印象を与えられます。
2. 本論で説得力を高める具体例の使い方
課題文に基づいた意見を述べる際、具体例を用いることで説得力を格段に高めることができます。ただし、具体例を使う際にはいくつかのポイントがあります。
良い具体例の条件:
- 課題文のテーマに関連している。
- 読者が理解しやすい具体性がある。
- 論理を補強する役割を果たす。
具体例の種類:
-
実際の事例:
社会問題や歴史的な出来事を挙げて議論を補強します。
例:The rise of platforms like YouTube has revolutionized the creative industry by enabling independent creators to showcase their talents globally. -
個人的な経験:
自分の体験を活かして、ユニークな視点を加える。
例:During a group project, we used online tools to collaborate effectively, which allowed us to develop creative solutions. -
仮定のシナリオ:
読者が状況をイメージしやすい仮定の例を提示します。
例:Imagine a world where technology was inaccessible. Creativity would be limited to local resources and ideas.
3. 一貫性を保つための構成計画の立て方
エッセイの一貫性を保つためには、書き始める前に構成計画を立てることが重要です。以下の手順を試してみてください。
構成計画の立て方:
-
課題文を分析する:
課題文を2回読み、以下を確認します:- 筆者の主張(または問い)は何か?
- 自分の立場は何か?
-
アイデアをブレインストームする:
自分の主張を支持する理由をいくつか挙げます。それぞれに具体例を関連付けます。 -
段落ごとに何を書くかを決める:
- 序論: 課題文の要約と自分の主張を述べる。
- 本論(1段落目): 主張を支持する理由1+具体例。
- 本論(2段落目): 主張を支持する理由2+具体例。
- 結論: 全体の要約と自分の主張の再確認。
例:構成計画
- 課題文のテーマ: テクノロジーが創造性に与える影響
- 自分の立場: テクノロジーは創造性を促進する。
- 本論1: コラボレーションを可能にする。
- 具体例:オンラインツール(Google Docs、Slack)を使ったプロジェクト。
- 本論2: 新しいアイデアの共有を促進する。
- 具体例:YouTubeやBehanceの利用。
構成計画を立てることで、執筆中に迷わず進めることができ、一貫性のあるエッセイを作成できます。
4. 時間内に書き終えるためのコツ
国際教養大学の英語小論文では、限られた時間内で構成を考え、エッセイを完成させる必要があります。以下の方法で効率よく進めましょう。
時間配分の例(120分の場合):
- 課題文の読解と構成計画(20分)
- 課題文を2回読み、構成計画を立てる。
- エッセイの執筆(90分)
- 各段落に30分ずつ割り当て、焦らず書く。
- 見直し(10分)
- 文法、スペルミス、構成の一貫性を確認する。
効率的に書くためのポイント:
- 書きながら修正しない: 書くことに集中し、見直しは最後に行う。
- 簡潔な表現を使う: 難しい単語や複雑な構文を避け、明確で簡潔な文章を心がける。
5. 本番で役立つテンプレート
試験中に使える基本的なテンプレートを用意しておくと、スムーズに書き始められます。
序論のテンプレート:
- The topic of [課題文のテーマ] has sparked various discussions. While some argue that [反対意見], I believe that [自分の主張] because [理由1] and [理由2].
本論のテンプレート:
- One reason why [自分の主張] is that [理由1]. For example, [具体例]. This illustrates how [理由1] supports my argument.
結論のテンプレート:
- In conclusion, [自分の主張] because [理由1] and [理由2]. As society continues to evolve, it is crucial to [課題文のテーマに対する考察].
テンプレートを試験直前に練習しておくことで、本番で迷わず使えるようになります。
次の記事:【入試直前!】国際教養大学の入試直前に確認したい重要ポイント
この記事では、国際教養大学の英語小論文における構成のポイントとコツを解説しました。次回の記事では、試直前の確認事項や、AIU受験に向けた最終準備リストをご紹介。時間配分や当日の注意点など、試験本番で実力を発揮するためのポイントをまとめます。より実践的な内容で合格への一歩をサポートしますので、ぜひお楽しみに!