こんにちは!国際教養大学(AIU)を目指している皆さんへ向けて、AIU英小論文試験の概要と攻略法を詳しくお伝えします。AIUは他の大学と異なり、クリティカルシンキング(批判的思考力)や創造性、自律性を重視しているため、少し独特な試験形式が用意されています。この試験に挑むための準備と心構えについて、私自身の経験や勉強法を交えながら解説します。

 

私は中学時代、英語に苦労しながらも勉強し続け、その後、国際バカロレア(IB)プログラムに進学しました。そこで、高校2年生の時に英検一級TOEFL iBT 100点を取得し、国際教養大学に現役合格するまでに至りました。こうした背景を持つ私が、皆さんにとって実用的な対策をお伝えできればと思います。

 


AIUの英小論文試験の概要

国際教養大学の英小論文試験は、A/B日程とC日程に分かれており、各日程によって試験の形式が異なります。それぞれの特徴を理解し、戦略的に対策を進めることが合格への第一歩です。

A/B日程の概要

A/B日程の英小論文は、長めの文章読解と自由英作文がメインです。与えられた課題文を読み、その内容を理解した上で自分の意見を論述する形式で、出題テーマは時事問題や社会問題、環境問題などが多い傾向にあります。この形式は、単に知識を持っているだけでなく、批判的に考え、論理的に自分の意見を述べる能力が求められます。

 

自由英作文では、300語以上の文章を書く必要があり、特に国際教養大学が求める「自律的かつ創造的な人材」としての素養を見せることが重要です。国際教養大学が求めるのは「与えられた問題をそのまま受け入れるのではなく、問いかけを持ち、自分の考えを持つ学生」です。そのため、過去の出題テーマには異文化理解や教育と創造性、AI時代の人間の役割など、深く考えさせられるテーマが多く見られます。

 

C日程の概要

C日程の英小論文は、A/B日程よりもやや短めで、比較的簡潔な回答が求められますが、それでもクリティカルシンキングや独自の視点が重要です。C日程の問題は、ある程度簡潔に意見を述べる力が試されるため、要点をまとめて効果的に表現するスキルが必要です。

 


AIUの英小論文試験で評価されるポイント

国際教養大学の英小論文試験では、以下の点が重視されます。それぞれのポイントを押さえておくことで、より評価されやすい小論文が書けるようになります。

1. 論理的な構成と明快な文章表現

国際教養大学の小論文では、意見を順序立てて伝える力が求められます。課題文をしっかり読み込み、自分の考えを明確に表現することで、論理の流れがはっきりと伝わります。「序論-本論-結論」という基本的な構成を守りながら、自分の考えを明快に述べることが重要です。特に本論部分では、自分の意見を支持する具体例を交え、読者に理解しやすい形で論じることが求められます。

 

2. 批判的思考と多面的な視点

国際教養大学では、単なる知識の詰め込みではなく、物事を多角的に捉える力が試されます。与えられた課題に対して、「なぜ?」を問い、独自の視点を持つことが求められます。また、自分と異なる視点に対する理解や、客観的な分析も高評価につながります。普段からニュースや時事問題についての批判的な見解を持つように心がけましょう。

 

3. 創造性と自律性

国際教養大学が求める「創造的かつ自律的な人材」として、既存の枠にとらわれない柔軟な思考が重要です。例えば、異文化体験や自分の経験を踏まえた視点を取り入れることで、他の受験生とは一味違う内容を表現することが可能です。これにより、自己の独自性をアピールすることで高評価を得られやすくなります。

 


AIUの英小論文対策:具体的な攻略法

国際教養大学の英小論文試験に合格するための具体的な方法をご紹介します。これらを実践することで、試験に必要な能力を効果的に高められます。

1. 過去問を解き、試験形式に慣れる

国際教養大学の小論文は他の大学と異なるスタイルが求められるため、過去問や模擬問題を活用して形式に慣れることが重要です。過去の出題傾向や頻出テーマを理解し、試験の流れをつかむことで、自信を持って本番に臨めるようになります。

過去問を解く際には、単に解答するだけでなく、以下のポイントを意識しましょう:

  • 設問に対する自分の答えが一貫しているか

  • 序論・本論・結論の構成が適切に取れているか

  • 他の視点も考慮に入れているか

これらを確認しながら練習を重ねると、実力が着実に向上します。

 

2. 批判的思考を鍛えるための読書習慣

国際教養大学の試験では批判的思考力が問われるため、日常生活の中で批判的な視点を養うことが大切です。読書を通して、多様な視点や考え方に触れることで、批判的思考を自然に鍛えることができます。特に、現代の社会問題や哲学的なトピックを扱った本を読むと、思考の幅が広がり、試験で出題されるテーマに対して柔軟に対応できるようになります。

 

英書籍を読んでみて、内容について自分なりの意見や質問を持つ習慣をつけましょう。自分の考えを持つことが批判的思考を強化する第一歩です。

 

3. AIUの英小論文に役立つ論文構成の練習

論文を書く際には、論理的な構成が非常に重要です。「序論-本論-結論」という基本的な型を意識し、論理的に自分の意見を表現しましょう。序論では、課題についての基本的な立場を明示し、本論で具体例を用いて主張を展開、結論では自分の意見を再確認しつつまとめることが効果的です。

構成を整えるためのポイント:

  • 序論で課題の背景やテーマに対する自分の立場を示す

  • 本論で具体例を交えながら論理を構築する

  • 結論で自分の意見や論旨を簡潔にまとめる

例えば、異文化理解に関するテーマであれば、序論で異文化の重要性について述べ、本論では自身の体験やニュースの事例を交え、異文化を受け入れることで得られる利点を説明するなど、論理的かつ具体的に書くことが大切です。

 

4. 語彙力と文法の強化

国際教養大学の小論文試験では、正確な文法や語彙力も評価基準の一部となっています。特に、文法ミスが多いと内容が伝わりにくくなるため、基本的な文法ルールをしっかりと押さえておきましょう。また、TOEFLや英検などで学んだ高度な表現を使うこともポイントです。ただし、無理に難しい単語を使うのではなく、自分が使い慣れた表現で正確に書くことが優先です。

 

5. 自己分析と自己PRの力を高める

国際教養大学の英小論文では、自分自身について深く理解し、表現する力が試されることも多いです。自己分析を通して、自分の強みや価値観、成長した経験を整理し、それらを小論文に活かせるようにしましょう。特にAIUの入試では、留学や異文化経験が評価されやすいため、自分の経験を客観的に分析し、エッセイで活用できるようにしておくことが有効です。

 


次の記事:A/B日程英小論文の傾向と対策法

国際教養大学の英小論文試験にはA/B日程とC日程がありますが、次の記事ではA/B日程に焦点を当て、過去の出題傾向や効果的な対策法について詳しく解説します。A/B日程はテーマが深く、自由作文の量も多いため、対策をしっかり行うことで大きなアドバンテージを得ることができます。

 

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