
この芋煮会を東北以外の地域でも、コミュニケーションイベントとして広げていこうという動きがある。芋煮会は今の日本で希薄になりがちな、人と地域のつながりを作る、大切なポイントになりうるという。芋煮会の魅力とは何なのか? 全日本芋煮会同好会でお話をうかがった。
――芋煮会が今の日本に必要な理由とは何ですか?
芋煮会には「持ち寄る」「みんなで作る」「分け合う」というコミュニケーションの重要な要素が集約されています。各地で開くことによって、人と人、地域と地域のつながりが活性化されます。例えば以前、年配者が多く集まる東京・巣鴨で行われた芋煮会をお手伝いしたことがありました。巣鴨には、若い頃に東北から東京に出て来た人も多く住んでいて、芋煮会をしていると、そういう方々が懐かしがって声をかけてくれます。芋煮会は、地域とのつながりが希薄になりがちな年配者と、コミュニティをつなぐ架け橋になれたのです。また全日本芋煮会同好会は、東日本大震災をきっかけに、日本を元気にしようというイベントの中で生まれました。災害が起きた時の炊き出しとしても、芋煮会は1つのスタイルになれます。

――芋煮といっても各地で味付けはさまざまなので、レシピがぶつかったりしませんか?
芋煮会というと、毎年山形市でクレーンを使い巨大鍋をかき混ぜるような大規模な芋煮会を想像する人もいると思いますが、私たちの芋煮会は1つの鍋で全員分は作りません。昨年、東京都江東区の若洲海浜公園で「東京一の大芋煮会」を行いました。参加者270人(全日本芋煮会同好会、山形未来ラボ、関東在住山形県人会の3団体合同)を17、8チームに分け、各鍋最大10人くらいで芋煮を作りました。…