私の周りでは色んな事が起こっているのに、私自身はとても穏やかだ。
誰かが笑う時、誰かは泣いていて、そんな日々が淡々と流れていく。

無い物ねだりをしても、手に入らない。
ただ指を咥え、嚙みしめるだけ。
だから、今、自分の周り、手の中にある物をもう一度見てみる。
あの人には無く、私の手の中にある事。
何かを犠牲にして得られた物。
その物を誰かは欲しくて欲しくて堪らなくて、指を咥えて見ているという事。

何だ、それなりに幸せなのか。
と、気付く。
その時、幸せは人それぞれで誰かと比べる事は無いと気付く。
自分が心から幸せと思っていれば、小さな幸せも大きな幸せも同じ。