うでまくら | 恋愛小説家

うでまくら

夜中にポテトチップスを食べる背徳感は

一人より二人でいる日の方がいい。

それでも今日はあなたがいない。


本を読みながらうたた寝していて、寒さで目が覚めた。

ストーブはとっくにタイマーが切れているし

もうすぐ空が明るくなる頃だっていうのに

皺だらけになった洗濯物を干して

からまった綿シャツの袖を伸ばしながら、

これはアイロンしないとダメだなぁと肩をすくめる。

ちゃんと寝ないとダメだろうと叱られそうだ。


そして今度こそと布団に寝転がり

ふと、腕枕ってどうなのよと思った。

意外と重い頭の下敷きになって

自分は寝返りも打てないで何時間も同じかたちでいたら

手がしびれるんじゃないの?男の人って大変だ。

「ぜんぜんヘーキ。」と余裕ぶっていたけど

そういうものかと半信半疑になる。


気ままなような、肌寒いような

やけに広い布団の上でわざわざ丸くちぢこまり

今頃どこかで眠っているであろうひとを想像する。


実は嫌いじゃない腕枕、全然平気って本当だろうか。

<それじゃ遠慮なく乗っからせていただきます>

勝手に結論づけ、勝手に報告をし

あと2時間眠れるぞと目覚ましを三重にかけた。

表で新聞配達のバイクの音がする。

もう朝だけど、おやすみ。