おみやげ | 恋愛小説家

おみやげ

しなやかという形容がぴったりの友人からのバリ土産。

おすそ分け・・・というには、申し訳ないぐらいたくさん。


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「知り合ってどれだけ経った?」と、昼間から白ワインをちびちび。

もうすぐ干支まで一巡りするのだと気付き、驚きました。


いつかの夏、彼女の家を訪ねた日のこと。

居心地の良さについ長居してしまったのですが

夕飯の支度で衣までつけたコロッケを、「良かったら持ってって」と

手際よくタッパーにつめて、持たせてくれました。

はじめから大目に作ってくれていたのですね。


いつも彼女の前では、私はお手上げになってしまいます。

人にしてあげたいと思うことや、こうありたいという身のこなし

すべて、先を越されてしまうからです。


そんな先輩に素直に甘え、ありがたく味わわせていただきます。


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粉糖をまぶした、チョコレート。こちらもいただきものです。

まったくお土産というのはありがたや、有り難や。


「誰かにお土産を選ぶなんて、かつてないことだ」と、

少し照れくさそうに、一つひとつの品物を机に並べて

それを買った日のことや見てきたものを分けてくれた人がいました。

そもそも旅というのは、自分のためにするものだと思いますし

せっかく旅先で非日常的な時間を手に入れたのですから、

お土産だって自分のためだけに選び、胸にしまってくれば良いのでしょう。


それなのにわざわざ、私のために時間を割いて・・・そう思ったら

バックパックで身軽に飛び出したはずの人が

前より大きな荷物になって帰ってきたことに

たまらず、鼻がツーンと泣きそうな気持ちになりました。

無事に帰ってきてくれたならば、それだけで嬉しいのですから。


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それから、柚子をいただきました。

季節の果実がなるような庭のある暮らし、素敵です。

しばらく鑑賞してから、お風呂に入れることにしましょう。