同じ空を見ている | 恋愛小説家

同じ空を見ている

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「わーわーわー。空がきれい。」


そんなことを伝えたくなって橋の上に自転車を停めました。

透明感があるのに、その鮮やかさは油彩を髣髴させます。

ものの数分で移り変わる見事な色あいに

気ばかり急いていたのですが、

木枯しでかじかむ指先で携帯を探っていたら

先を越されてしまいました。


思わず染まる頬も気付かれない、見事な茜雲。

どこかで同じ空を見上げている人に心ときめき

そばにいなくても、そこに在る繋がりが嬉しくて

向かい風にもペダルが軽くなった気がしました。



ところで、感情の起伏があって気まぐれな女性の様子をたとえた

「女心と秋の空」なんて諺があります。

元はといえばこの言葉、恋に移り気な男性の気持ちをたとえた

「男心と秋の空」に対して、後から派生したものなのだそうです。

「女心」が主に気分や感情全体を差しているのに対して

「男心」は恋心に限定された意味合いというのが面白い。

(もちろん、一途な人には無縁な言葉かもしれませんね)


一つためになったので

備忘録に加えておこうと思います。