甘ほろ苦酸っぱい | 恋愛小説家

甘ほろ苦酸っぱい

正直その時点ではまだその彼のことをよく知らなかったけれど

一挙一動一言ごとに魅了されていくのが分かった

きっといい人だと感じた途端

万人にとって良い人か、善い人かなどはさして重要ではなく

私にとって「いい人」ならばそれで十分だという気がした

つまり、好きになってしまったんだろう


よく知らない分だけ次に会える日が待ち遠しく

カレンダーの日付を眺めるだけで毎日が楽しくて浮き浮き

忙しいときでも何とか偶然のタイミングを捻出してしまうほど

パワーが漲る自分にやればできるじゃんと驚いた

初期段階の恋は果敢で怖いもの知らずになるものらしい


寝ても覚めても気になるくせに眠る間も惜しい

一日千秋せめて夢の中で逢えたらば

ああ久しぶりに思い出した

厄介でクセになる甘ほろ苦酸っぱい感じ

まさしくこれが恋心というもの