お菓子、雑貨 | 恋愛小説家

お菓子、雑貨

呼び鈴がなって、ドアスコープを覗くと、

ガムテープでぐるぐる巻きになった箱を持った人が立っていました。

「米10kg」と書かれた、ちょっと怪しい段ボール。

母からの荷物が、いきなり届きました。

しかしながら、送り状に書かれた品名はお米ではなく「お菓子、雑貨」。

・・・胸が高鳴ります。

 

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こ、これは・・・いわゆる“ゆるキャラ”の走りでしょうか??


会津の民芸品、笑福起き上がり小法師さん。

ローカル色満載の、黒蜜ときなこクッキーの箱に入っていました。

箱にはあと、じゃがりこの東北限定ずんだ味やら、大内宿の蕎麦やらと

それからちょっとしたギフトも。


不意打ちの届け物に嬉しくなってお礼の電話をかけたところ

「すてきでしょう?あの起き上がり小法師ったら、

 半分ぐらいの確立で起き上がれないのよ!

 きっと、ジジババが作ってるのよ・・・ウフ。」と、

ジジババに片足突っ込んでいる母がお茶目に言います。

 

母曰く、小法師さんを初めて見たときは、

あまりにも可愛くないと思ったはずなのに、

眺めているうちに、だんだん愛着が湧いてきたそうです。

なるほど、世間でも良く言いますよね、

「三日で飽きる美人より、多少見栄えが悪くても気量良し」と。


福島県は原発の影響や風評被害をもろに受けているため

向こうから何か送ってくることを気にしているみたいでした。

でも本当に原発が大爆発をおこしたら、東京も横浜もきっと一巻の終わりで、

こんな風に笑っていられる「この瞬間」もが、束の間なのかもしれません。

いろいろと話しました。

明日は苦難の始まりかもしれない、けれども。

起き上がり小法師さん、よろしく頼みますよ。