haru | 恋愛小説家

haru

階段を上りきると大きな池のある公園があります。

桜は、三分咲きほどでしょうか。

蒲の小島で甲羅干しをしている亀を見つけました。

まるまるとしたカモの家族が日向ぼっこ。

反対岸にも、同じように池を眺めている人が立っていて

一瞬、それがあなただったらと

いつかの花見を思い出したのです。


あなたはいつも

同じものに視線をとめていたり

同じセリフを同じタイミングで口にしたり

同じことを考えてやっていたりするから

偶然この場所に居てもおかしくないと思ったのです。


ああ、春。

新しくなった手帳。

お気に入りだったシャーペンはなくしてしまいました。

カバーの裏に挟んだたからものだけは

何年も変わらないままです。