新月の夜 | 恋愛小説家

新月の夜

食洗機のまわる音

暗闇で光るモニター

花の匂いととぼけた寝言

私はもう少しだけ起きていて

月のない夜を静かに感じながら

訳もないのに

しくしく泣きたくなった


何一つだめじゃないはず

だけど心許なく不安定な想い

ひどくちっぽけで

糸が切れたようにへたり込んで

もう動けない気がしたから

部屋の隅で小さくなっていた


でも朝が来れば立ち上がれると

ちゃんと自分でわかっている

思い出した

私はそういう女だったもの