大奥トレイン | 恋愛小説家

大奥トレイン

目黒線が遅れていたので、自由が丘から大井町線に乗り換えることにしました。タイミングよく、途中の駅で向かい側にいた東横線に乗り換えようと駆け込んだのです。よく確かめず、ただ急いでいました。

すると異様な雰囲気に、しばらくして気付きました。

なるほど、そこは女性専用車両。

右も左も、どこもかしこも見知らぬ女だらけというのは、少々奇妙なものです。二日酔いやヘビースモーカーのおじさんや痴漢こそいなくても、他人に過敏な視線が行き交う過密な女の園にそわそわしました。

精神衛生上、男女の均衡というものは、ある程度必要だと思います。うっかりした男性が、私のようにろくに表示を見ずに駆け込んでしまったとしたら、さぞかし居心地悪いことでしょう。

大奥トレインより脱出し、自由が丘で降りて、散歩したいと思いました。

始業時間など気にせず、ひたすら、歩いていけたらいいのになぁ。