月光浴 | 恋愛小説家

月光浴

昨夜のこと。


昼に洗った洗濯物を、夜になって干しました。

そのまま2階の窓辺で体育座り。

ひざを抱えて正面に昇った満月を見ていました。

大事なひとがくれた

きれいな石を月にかざして

目には見えない、光の粒々を浴びました。

こんな時間が好きだなぁと思いながら。

 

背中を丸めた私の

頭上30センチほどにぶら下がっているのは、

昨日着ていた白いTシャツ。


私は流行に疎く、服装もかなり適当で

ファッション誌を買ったことはただの一度もありませんが

(500円あればチョコレートを5枚買っていましたね)

そのシャツの、適度に身体にフィットする感触が好きです。


しっくりくるやわらかさ。

華美じゃなくても、ここちよい。

何事もそれが一番いい。

 

子どものころに、縁側でお月見をしたのです。

これからの人生において、幾度窓が変わったとしても、

月がきれいな夜には同じようにひざを抱えて

夜空を眺めていたいと思ったのでした。