deep amber | 恋愛小説家

deep amber

博物館で見た小さな琥珀の一粒には

想像も及ばないほどの

大きな<何か>が詰まっている気がして

身じろぎもせず

ただ感嘆するしかなかった


針葉樹と、虫と、動物と、水と光

人知れず森の中で

ひっそり堆積していった時の結晶


似ているね


じっと温かく、深い茶色をした

あなたの瞳の中に見たものは

まるでそういう世界だったよ


朽ちて生まれる自然の摂理に

澄んでいたり、濁っていたり

何物かを封じ込めたままだったり

ひとつずつ違う色と形をしている


同じものはどこにもない

あなただけの美しい deep amber