幼なじみ | 恋愛小説家

幼なじみ

学校の帰り道、

何軒か隣りに住んでいた男の子と一緒になった。


一緒に帰るというわけでもなく

一緒に歩くというわけでもなく

追い越すでも、追い越されるでもなく

言葉も交わさないし

ほとんど同じ間隔を保ったまま。


でも、互いがどこに向かっているかは知っているし

同じ角で曲がらなかったら「どうして?」と思うし

学校から家までの道をてくてくと

原っぱを横切り、公園を通り過ぎ

黙ったままだけど、一人じゃない気がして

不思議な安心感があった。


その子の家は、うちよりも手前にあったから

最後の最後で、いよいよ道が分かれる。

そうしたら玄関で立ち止まり

「バイバイ」と手を振ってくれた。


何だか可笑しくなって、うふふと思った。


一緒じゃなかったけど、

やっぱり「一緒」だったんだ。