いつか王子様が | 恋愛小説家

いつか王子様が

通りすがりの楽器屋さん

ずらりと並んだピアノの前に立って

「リクエストは?」と訊いてくれた

 

わぁ、弾いてくれるの?

 

突然すぎる申し出 でもかなり嬉しい 

心躍った そのはずなのに

何を頼めばいいの?言葉に詰まった

 

もったいないなぁ

こんなときに限って思いつかないなんて

私って本当に不器用

立ち去ってからも しばらく後悔

 

それでもまた

同じチャンスが巡ってくるならば

「Someday My Prince Will Come」を

リクエストしたい

いつか王子様がやってくるようにと

ジャズの旋律に願いを込めて