洗濯物が揺れていた | 恋愛小説家

洗濯物が揺れていた

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通りから見える灰色のアパート 

西日を受けて揺れている

ベランダの洗濯物は

明らかに趣味の違う誰かのシャツで

 

もうあの場所に彼はいないということを

静かに確かに物語っていました

 

そりゃそうよね

何年経ったと思っているの

 

信号の手前

ほんの一瞬だけ左を脇見するクセは

そろそろ卒業したいと思います