colors | 恋愛小説家

colors

恋愛小説家

 

複雑な空の色に思わず立ち止まりました。

濁っているのに透明で、暗くてもなお鮮やか。

混ざり合った色は自然の生み出すアートです。

 

この不思議な光景をなんとかして

上手く紙の上へ乗せることができないものかと

昔から、ずっとずっと試してきました。

ところがどんな絵の具でも思い通りに描けませんでした。

 

そしてあるとき、とうとう

「これは私の道じゃない」と筆を投げたのです。
 

本当は誰が何といおうと

思うままの色で描けば良かったのでしょう。

それを心で解っていながら

自分を正当化する言い訳をして逃げました。

 

 

忠告は

愛する人からされるほど耳が痛いから

それまで知らなかった大切なことを聞いても

片意地をはり謙虚な気持ちを忘れてしまいます。

 

染み付いている習性や身についた物の見方は

大人になるほど簡単に変えられなくなっていきますが

たとえゆっくりでも意識的に努力を怠らなければ

修正を加えることはできると思います。

 

あなたの色と私の色を混ぜたらどんな絵が描けるのか

完成しない一枚を大切に掲げながら、

明日を楽しく生きていたいものです。