ピンクのワイシャツ | 恋愛小説家

ピンクのワイシャツ

恋愛小説家

 

ひとつのことを追求している人は魅力的です。

 

自分のために生み出す「ものづくり」は素敵ですが

人のため、まだ会ったこともない誰かのために

情熱を燃やすことも、掛け値なしに没頭できる気がします。

 

人のためといっても形だけの奉仕や偽善ではありません。

一方的に“喜んでもらうこと”ばかりを望まないで

“ともに喜びを分かち合うこと”を快感と知っているほうが

俄然やる気がみなぎり、多少なり陶酔しつつ

知らず知らずに身を削ってしまうのです。

 

いろいろな想いを込めて送り出す作品は子どもたちです。

自己満足の愛よりも、人々に愛される世界へ届けたい。

 

細部に注がれたこだわりや、作り手の思いやりが

理解されるかどうか、伝わるどうかは分かりません。

手紙を入れた小瓶を投げて

大海にメッセージを託すような感覚かもしれません。

 

それでも

誰かの笑顔が次の笑顔を生み出す連鎖は

いつか必ず作り手のもとへ還元されてくるのだと思います。


ピンクのワイシャツを着た人は

屈託のない笑顔の持ち主でした。

新たなつながりに感謝しつつ。