日記帳の隅
出逢った日のことは
きちんと日記に書いています
あなたの
何がどれだけ心に響いて
どんな風に私を揺さぶってきたのかを
ためらわず、できるだけ感じたままに
記録しておきたかったのです
似たように鳴る風の音を聞けば
すぐさま思い出せるように
そうしてときどき読み返して
初心に立ち戻れるように
いつかこの日記帳が
役に立つ日がくるかもしれません
あのとき
私たちは意気投合しました
黙っていても意気投合するなんて
そんなおかしな話ってないけど
嘘のような本当の話です
つないだ手は一瞬でぱっと離れていきました
けれども、あなたがどんな服を着ていたかとか
並んで歩いた歩幅など
私ったら細かいことまで
やけに鮮明に憶えているんです
はじめから好きになるってことも
分かっていたのかもしれません
日記の隅にほらご機嫌な走り書き
「素敵な人です♪」