ときどき思い出す | 恋愛小説家

ときどき思い出す

秋の夜風と沢の水音

キャンプのカレー
花火の煙がほんのり残る広場で

ベンチに寝転がって

満天の星を見ていた
 
あの時の私は
肩に触れるぐらいの髪
ちょっと冒険気分で買った
黄色いタンクトップと
膝の長さに切った白ずんだジーンズで

誰かのことを思いながら

好きな音楽を聴いていた

 

最高に気持ちよい夜だった
 

あの人が細い腕を引いて

輪の外へと連れ出してくれるのを
少しだけ期待していた