おさんぽ月夜 | 恋愛小説家

おさんぽ月夜


恋愛小説家-0908moon

 

半分よりも少し満ちた月が昇り

粒々になって世界を洗う

 

いろんな虫の声 

変な形をした枝

わずかに湿った土の匂い

テーブルの穴

月の真下で細く光る星

感じた温度 聴いた響き

空気の揺れ

そこに居るすべての人も

鳴る風もみんな生きている

 

すべての偶然や要素が組み合わさって

生まれた今日と まるっきり同じ日は二度とこない

 

空(くう)をぼんやり見つめるときも

誰かをまっすぐ見つめるときも

まぶたを閉じているときでさえ

この眼は同じように働いていて

 

小さな断片も憶えておきなさいと伝えてくる