今日、ランチ行かない?
12時になると、オフィスビルから続々と人が流れ出る
忙しい光景も今となっては懐かしいですが
「今度お食事でもご一緒しませんか?」
そんな堅苦しい文句もいらないから、ランチが好きです。
お昼がまだなら、どこか近場で1、2時間ほど。
それとも、夜だと敷居の高い店に行ってみる?
ちょっと冒険してみた店がはずれでも、傷は浅いです。
この限られた時間なら
まだ、間合いの分からない相手とでも心地よく
会話に窮することも、沈黙で弛むこともなく
気軽に一緒にいられる気がします。
誘う側も、誘われた側も、さほど気負いません。
たとえば、午前中に集中して働いて、ランチに出れば
もしかしたら、そこで世紀の名案が降りてくるかもしれないし
ただお昼を食べるだけで終わっても、
食後のコーヒーの余韻から醒めるころには
みんな、それぞれの「今日」に戻っていきます。
気の進まない飲み会で、ずるずるとお開きを待つ必要もなく
さわやかに始まり、さわやかに終われる会食。
適度な緊張感をもった「今日」の途中ということが、
私の思う、ランチのよいところです。
ほんのひととき環境を変えて
外の空気に触れるだけで、相手との距離も変わります。
もう少し個人的に話してみたい
これから好きになりそうな人と、
深い意味などなく、まずはお昼に、きままに、私と。
そう思って、誘いたい人がいるのに
なかなか声がかけられないでいます。
お酒を愉しむならば、月が出てからゆっくりと。
もっと深く語り合いたい人や、
逆に、黙っている「間」も大切に思える人とだけでいいのです。