きれいなひと | 恋愛小説家

きれいなひと

アイスティーの氷に開いた穴をストローで突きながら

ちょっと訳ありの、彼女は言った。
 

  

やっぱり、
幾つになってもきれいでいたいな。

 
どうしてかというとね、
これは、また if の話になってしまうんだけど
  
いつか、いつかね、
私があの人と一緒にいられるようになって
ふたりで、並んで歩ける日がきたとして
誰かに会ったとするでしょう。
そうしたら、その人に、
「きれいな人とご一緒ですね」と
言ってもらいたいな、と思って。
  
きれいな私と、一緒にいることで
あの人が、わずかでも優越のような幸せを
(もちろん自己満足だけどね、) 
感じてくれたなら・・・

きれいでいる意味があるって思えるでしょう?
  

  
難しい恋をしている。
それでも、彼女はきれいだと思う。

  
わたしも、「きれいでいたい」と思う。
外見も、心の中も、指先のしぐさ一つまで。