4分の1時間 | 恋愛小説家

4分の1時間

待ち合わせに遅れるのは

一生懸命 自分を飾っているからで

ほんとうに悪気はないの

 

でもあとほんの15分早く起きたら

間に合ったかも

ごめん

 

もうとっくに、下り線の一番前のドアのところで

彼が待っている時間なのに

私はやっと自転車に乗ったところ

 

いつだって彼は遅刻しないから

たぶん余計に待たせてる

風になって全力ダッシュ

こんなに漕いだら 髪型も台無し

 

はやくはやく行かなくちゃ

どうして私はいつも遅れるんだか

 

携帯なんて持っていない時代

駅のホームの端っこで

あからさまに不機嫌だった彼は

「15分も遅刻って、4分の1時間だぜ?」と言った

 

おっしゃるとおりでございます

 

そう考えたら一緒に居られるひと時を

浪費したことが悔やまれます

許してくれるって過信してたことも謝るよ

 

でもでも

とても会いたかったし

きれいにしたかったし

最速でペダルを踏んで

 

あーもう、上手く言えないけど

 

ごめんなさい怒らないで