以前、映画「人間失格 太宰治と三人の女たち」を見た時、
売れっ子作家というものは、
自分の中のインスピレーションが枯渇する恐怖を常に感じていて、
作品を作るために、恋愛や酒やクスリで、なんとかギリギリ生きているような。
そんなふうに身を削りながら書くのだろうと思いました。

太宰治って人は、ヒット作を出しても、飲んだくれて豪遊するせいか自宅は荒屋で、
家では書けないと言っては、愛人宅に入り浸る。
それを知りながら支える妻を、まさに「ヴィヨンの妻」と褒める台詞があって。

本作は先に公開されていても、見たことのなかったワタクシ。
はたしてそれはどんな妻なのか…





ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ







    

太宰治の小説「ヴィヨンの妻」を、「雪に願うこと」の根岸吉太郎監督が映画化し、第33回モントリオール世界映画祭で監督賞を受賞した人間ドラマ。人気作家として世間から注目されるも、生きることに苦しみ酒や女に溺れる大谷と、そんな彼が酒代を踏み倒した小料理屋で働き、放蕩を続ける夫を愛し続ける妻・佐知の姿を描く。主演は松たか子、浅野忠信。共演に広末涼子、妻夫木聡、堤真一ら豪華キャストが揃う。

映画.comより




ヴィヨンとは、15世紀のフランスでならず者の生涯を送った詩人フランソワ・ヴィヨンからとったそうです。


古い時代の夫婦なので、よくある話なのかもしれませんが、
妻は家を守り、夫を支え、子どもを育てています。
良い妻とはこういうものというモデルですかね?


ところが、妻は夫のツケ払いのために飲み屋で働くうちに、夫のファンの若い工員に、好意を寄せられることになります。

働きだして小綺麗になっていく妻が、いつかその相手と関係を持つのでは?と嫉妬する夫。

妻にも秘密があると思うと、タンポポのように素朴で健気だと思っていた妻が、急に艶めかしい女に見えてくる。

そして夫は実は、それを期待しているような感じもするんです。

妻の秘密は、愛ゆえの仕返し?のようにも思えるんですけどねおねがい



社会科音痴のワタクシ…
手っ取り早く「日本まんが歴史」とか読んだりするタイプ。
映画も手っ取り早くて良いです爆笑

ただ、しょせん映画はエンターテイメント。
大袈裟に作られた部分もあるので、それが全て…と思わぬようにしなくてはね…。