昨日は長女のお弁当デーだった。



妻の玉子焼きを忠実に再現しようと思って、久しぶりに妻のレシピノートを取り出す。



開くと、最後のページが目に入った。






昨日の朝、はじめて気付いた。



どのレシピもよく覚えている。


どれも美味しかった。



妻は、どんな気持ちでこれを書いたのだろう。


字はヨレヨレで、ガンが痛かったのか、それとも、麻薬系の痛み止めのせいで意識が混濁しながら、それでも書いたのかな。


そう思うと、涙が出た。




妻が亡くなって、一ヶ月が過ぎたが、寂しい時間はなくならない。



もう会えないけど


もうここの料理は食べられないけど


でも、愛ちゃんは一生懸命、最期まで愛してくれたんだ。






泣きながら、お弁当を完成させる。


長女は、完食して帰ってきた。


パパ、帰ったらお弁当箱見てね?
ママの玉子焼き、美味しかったよ!


そう言って、笑っていた。





今日は、少し疲れていて、家事が進まない。


なんとかリフレッシュして、頑張らないと