昼間は順調だった。
子どもたちと遊び、部屋の片付けを行い、買い物をして、料理をして、洗濯をして
夜
だんだん淋しくなってくる。
体の底から、寂しさが湧いてくる感じ。
気にしないように、料理に精をだすけど、だんだん手につかなくなって
どうにか、妻の祭壇の前に座り込む。
線香をあげて、妻の遺影に向き合う。
それでも寂しいのが止まらなくて
妻の動画を見る。
宣告を受けた日の夜撮った動画
妻は、泣きながら長男の頭をなでている。
世界一可愛いよ
と、ポロポロ涙をこぼしながら、妻が話す。
それを見ていて、どんどん涙が出てきた。
愛ちゃん
愛ちゃん
寂しいよ。辛いよ。
会いたいよ。
そんな想いが溢れて、ずっと泣いていた。
別室でテレビを見ていた子どもたちが来て、抱きしめてくれた。
頭を撫でてくれた。
愛ちゃん
子どもたちは、今も世界一可愛いよ。
たくさん愛してくれるよ。
だから、帰ってきてよ。
お願いだから。