朝お父さんと交代


帰宅して、子どもたちの身支度をして保育園に送る。


昼間は家賃の支払い等諸用を済ませていた。


お父さんから連絡

妻が談話室にあるピアノを弾いたらしい。


小さな頃習っていたピアノ


妻は、あまり上手くならなかったというが、私は妻のピアノを弾く姿が好きだった。


ピアノが好きで、楽しそうに弾く妻は、本当に愛らしかった。



午後は、お母さんが妻のもとへ

私は昼寝


久しぶりに自宅でねた。

畳の上なのに、病院のベッドよりよく眠れた。

全然起きられなかった。


少し寝坊して、子どもたちの迎え、風呂、そして妻の面会へ



妻は、ベッドの上で起きていた。


普段声が細くなって筆談が多い妻だが、子どもたちと話す時はよく声が出ていた。


保育園でもらったラーニングノートに目を通す妻


たくさんの可愛らしい写真と先生からのメッセージを読み、子どもたちをたくさん撫でる。


長女は今日届いていたしまじろうの勉強付録で妻と遊んだ。

妻は、長女が正解する度に小さく拍手した。

長男は、とにかく自由に遊んでいた。

気になるものを触り、持ってきて、妻に見せていた。


子どもたちが帰る時間になると、長女は妻に抱きしめられた。


つまが、大好きと言うと、長女は、私もと答える。

毎日このやりとりを見ている。

必ず私もと答えてくれる長女が、心から愛おしい。

長男も抱きつき、ママの匂いをたくさん吸っていた。



いよいよ帰る時、長女が、


一緒がいい


と泣き始めた。



ここ数日、ずっと長女は妻の両親と寝ていた。


眠る時、パパはどこ?ママ?と泣くことがあると聞いていた。


心苦しかった。

長女を抱きしめる。抱きしめ返してくれる長女。


小さな手

小さな頭

小さな体


私が長女の背中をさすると、長女は小さな手で、私の背中をさする。


あぁ、今すぐ、今すぐ幸せだったあの頃に戻してやりたい。

四人川の字で寝ていたあの頃

長女と長男の寝相と寝言を聞いて、妻と笑いながら眠った。


子どもたちに、もう、パパもママもずっと一緒だと言ってやりたい。



長女が落ち着いた頃、子どもたちを妻の両親に預けて、私は妻の病室に戻った。


今日は、のんびり音楽を聞いたり、ラジオを聞いたりした。

妻の友達と少しだけテレビ電話をした。

少しでも元気をもらって、今日は休もう。