今日は子どもたちの胃腸炎で仕事を休んだ。


食欲は徐々に戻っているが、二人とも下痢が続く。 


その中、妻の治療方法を探す。

好転する方法を探す。

でも見つからない。


先生の余命半年がのしかかる。

妻の写真を見て、また泣く。



合間で、妻に荷物を届けに行った。


病院で先生に会い、CT検査の結果を尋ねた。



結果は、一進一退だった。


抗がん剤が効いて、胃がん等は小さくなっていたが、転移したガンは大きくなったり小さくなったりしていて、せめぎ合っている状態だった。

先生に喜んでいいか尋ねたら、喜んでいいと言われた。

でも大喜びはできなかった。


抗がん剤治療自体の効果は出ているので、治療は継続となった。


血液検査の結果は、アルブミンが下がっていて、良くないと言われた。



前回言われたように、体力の問題があり、このままでは治療を受けても半年もたないと言われた。


先生に、何か他の手立てがないか聞いたが、何も無いと言われた。



その後、先生と看護師さんの許可をもらって、少しだけ妻に会った。


腹水を抜いてスッキリしたようで、ぼんやりしていたが、元気そうだった。


妻に、先生に言われたことを話す。


抗がん剤は効いているが一進一退だということ

治療には体力が必要なこと

このままだと半年もないこと


妻にどうしたいか聞いた。


妻は、とにかく緩和で痛みや辛さを抜けば、まだ大丈夫と言っていた。

やる気のある目だった。


また、余命数ヶ月と言われても、今は元気だしと言っていた。



そうなんだ。


つい一週間前まで、食事を取っていた。

とにかく、今の問題は腹水なんだ。


これが落ち着けば、絶対に好転する。 

そう信じるしかない。



一緒に頑張ろうと言って、手を握る。


力強く握り返してくれた。


まだまだ、これからだ。



妻がもうダメだと言ったら、緩和に全振りしてもいいと思っていた。


でも、妻はそんなに追い詰められていなくて、ケロッとしていた。


それが救いだった。