妻は午前中から病院に行った。
腹水が辛かった。
昼頃、妻から連絡があった。
腹水を1.5リットル脱いた際に少し吐いた。
まだ気持ち悪いので、入院することにした。
とのことだった。
その1時間後、保育園から電話
昨日は長男だが、今日は長女が体調不良だった。
昼ご飯を食べて、すぐ吐いたらしい。
仕事を切り上げて、妻の病院にむかう。
通院のため、妻が車を持っていったままだったから。
病院に着くと、先生に話があると言われた。
先生は、
妻の体調は良くない。
悪液質という状態で、どんどん体力等が奪われている。
腹水の溜まるスピードも早く、抗がん剤が効いていないおそれがある。
また、今日は少量の血を吐いたようだ。
今週のうちにCT検査をする予定だか、それで、もし、効いていないとなると抗がん剤を1段階上げることになるが、身体の負担は大きい。
様子を見て、抗がん剤治療を辞めて緩和ケアに全振りすることも考えなければいけない。
そうすることで、生活水準が上り、より良い生活を送ることができる。
ただ、そうなると、抗がん剤治療を受け続けるより寿命は短くなる。
緩和に切り替えたら、半年もたないかもしれない。
どこで切り替えるか、見極めなければいけない。
と言われた。
頭が真っ白になった。
昨日漫画を読んで笑っていたのに。
この前ラーメン食べたり、パイナップル食べたりしてもお腹の痛みがなかったのに。
私が呆然としていると、先生から、家の様子を聞かれた。
妻の体調について、詳しく答えた。
腹水を抜いたあとはしっかり食事を取っていること。
食後腸閉塞の痛みはないこと。
エアロバイクをこいでいること。
輸液パックを変えてから水分を取る量が増えたこと。
すると、先生は、思ったより悪くないのかもしれません。と言った。
先生は、病院で、腹水に苦しむ妻を見るばかりだったので、家ではそんな状態だと思わなかったそうだ。
ただ、それもよくわからない。
良くなっているのか、悪くなっているのか。
腫瘍マーカーは下がっている。
腸閉塞の所見も出ていたが、確かに良くなっている。
よくわからない。
とりあえず、今回の妻の入院生活を見て、相談することになった。
モヤモヤした気持ちのまま、長女を迎えに行き、病院に連れて行く。
ウイルス性胃腸炎と診断を受け、薬をもらう。
病院が終わる前に、昨日休んだ長男も下痢をしたと連絡があり、病院に行った後迎えにいった。
その後、妻に電話をする。
妻はだいぶ楽になったが疲れていると言っていた。
昨日は腹水が苦しくて眠れなかったようだから、無理もない。
妻に血を吐いたことを聞くと、
なにそれ?血じゃなくてお茶を少し吐いただけだと思うよ?
と言った。
血の味もしなかったそうだ。
先生が鮮血ではなくて、古い血のようだと言っていたことを思い出す。
一応妻にそのことを看護師に伝えるようお願いした。
そして帰宅。
明日子どもたちを休ませるので有休を取りたい旨を連絡して、今に至る。
子どもたちはのんびりと過ごしている。
妻からは連絡がない。
多分寝ているのだろう。
妻のことが心配だ。
ただ、先生のいうほど悪いとも思えなかった。
腹水を抜けば抜くほど体力が奪われると言っていたが、
むしろ抜いた後は、本当に元気だ。
わからない。
ただただモヤモヤする。