発表会の後、妻の体調はどんどん落ち着いた。


元々栄養を取りすぎて体がびっくりしていただけなので、落ち着けば普段どおりだった。



お昼は、帰り道の途中にあるパン屋で買うことにした。


妻は、ハンバーガーとチュロスを買う。


子どもたちも好きなものを買った。



帰宅途中に長男が寝てしまい、家に入れて起こすよりもと言って、駐車場でみんなでパンを食べた。


ピクニック気分で楽しかった。

長女は妻とおそろいのハンバーガーを食べてニッコリ

起きた長男もアンパンマンのカタチのパンを食べてニッコリしていた。

妻も調子が戻ったようで、パンを食べていた。

ハンバーガーは半分、チュロスも半分

良く食べた。


食べた後は、子どもたちと一緒に駐車場でボール遊びをして過ごした。

天気が良くて、子どもたちはのびのび過ごした。




この日の午後、妻の車の査定があった。


妻は、大学を卒業後、車屋で働いたことがあり、その際に購入した軽自動車を持っていた。


買った当時から中古車で、走行距離は八万キロ、平成19年式の古い車だった。


結婚してからも使っていたが、今のマンションに引っ越してから、年に数えるほどしか使わなくなった。


来月車検だが、古くて費用がかさむ予定だし、妻の病気のこともあり、一旦手放すことにした。


走行距離は、九万キロを超えていた。

妻からは、むしろ金を取られると言われていたが、3社に査定してもらった。


最初の2社には一万円、二万円と言われた。

廃車だから、値がつかないと言っていた業者もあった。


最後の一社は、手放す理由を聞いてきた。


妻の病気がきっかけだと伝えた。


悪いんですかと聞かれた。


めちゃくちゃ悪いと答えた。

妻が30歳でガンで、余命宣告されたことも伝えた。


そしたら、査定してくれたお兄さんも、お父さんを小学生の頃ガンで亡くしたと言った。


つい、車の事を忘れて詳しく聞いてしまう。

お兄さんは色々教えてくれた。

最後に、


だから頑張ってほしい


と言ってくれた。

ありがとうございます。と答えた。



その一社は、四万円で買い取ると言ってくれたので、ここで決めた。


妻名義なので、休んでいた妻を呼び、簡単な手続きをしてもらう。


お兄さんは、妻の体調をずっと労ってくれた。


売却手続きを終えると、妻と子どもたちと車と記念撮影をした。


今迄ありがとうと言って、労った。


長女はさみしいと言った。


優しい長女が大好きだ。




夕方、車をお兄さんのクルマ屋に運んだ。


軽自動車は、最後に妻が運転した。

私は私の車に子どもたちを乗せてクルマ屋に向かった。

妻は私の車で休み、私は子どもたちを連れて中へ


簡単に手続きをしている間、子どもたちをキッズスペースで遊ばせた。


手続きが終わり、お兄さんが見送ってくれた。


最後まで丁寧に対応してくれて、嬉しかった。


今度車買うことになったらまた来よう。



帰り道、妻と四万円の使い道を話す。

せっかくだから、使い切ろうということになった。

妻は、長男に何か買ってあげたいと言った。


去年のクリスマスは、妻の体調悪化やガン宣告やらで長男にプレゼントを買わなかったからだ。


何が良いのか、ゆっくり考えよう。



帰宅して、夕食を取る。


前に引き出物でもらったシュウマイと肉まんと小籠包、私の作ったスープ


長男と長女はバクバク食べた。


妻もシュウマイ3個、肉まん半分、小籠包1個を食べた。



食事を終えた後は、とにかくバタバタ家事をこなした。


昨日から妻を安心させると言ってのんびり過ごしたので、あまり家事をしなかった。


妻をのんびりさせる=私がのんびりするは、違うと今日実感した。

倍働くくらいの気持ちが必要だ。

のんびりするな!まだやることはあるぞ!と言い聞かせながら、溜まっていた洗濯物、トイレ掃除、床掃除等をこなす。

大家さんにも電話をして、車を売却したから駐車場を減らしたいと伝えた。

お陰で来月から5000円引きだ。


家賃が年間六万円浮く。

さらに車両保険は三万円浮くし、元々車検用に取っておいた20万円も浮く。

本当に助かる。



一段落着いて、今日一日頑張った妻を労った。


妻は疲れたが、充実したいい一日だったと言っていた。


アイちゃんは立派なお母さんだとも伝えた。


妻は、ポロポロ泣いた。

いつも妻は、お母さんとして不甲斐ないと言っていた。


私は、一度も妻がお母さんとして不甲斐ないと思わなかった。

今まで、子どもたちにたくさん尽くしてきたのを知っている。

病気で苦しくても、子どもたちの為に発表会に行った。

長女をたくさん褒めてあげた。

子どもたちも、良くわかっている。


私は幸せだった。

だから、これからも一緒に試合に生きて、一緒におじいちゃんおばあちゃんになろうと話した。


妻は頷いてくれた。

妻の目は、活きた目になっていた。

この妻の目が大好きだ。




妻は先に寝て、私は子どもたちの面倒をみながら家事をこなす。


いつもより遅く、10時に皆で寝た。


私は疲れていて、すぐに寝た。

子どもたちもすぐ寝たようだった。




午前3時


長男の夜泣きで起きる。


全く寝てくれないので、書き忘れたブログを書きながらあやす。


しかし、寝てもすぐに起きてギャン泣き


暴れて蹴る、叩く、頭突き

体が大きくなったのでどれも痛い。

唇が切れる。


少し寝て、またすぐに起きるのがキツい。

寝たから私も寝ようと目を閉じて、眠りそうになると泣いて頭突きだ。


オムツを変えてもおんぶをしても駄目だった。


結局4時までずっとギャン泣きだったので、子ども向け番組を見せて落ち着かせた。


今は、5時前

やっと膝の上で寝てくれた。


私も寝るか迷う。

疲れてるが、家事をしたい。


というか、まずこの状態の長男を布団に運んで、ちゃんと寝てくれるか心配だ。


また起きたら、しんどい。


最近夜泣きがひどい。

少し前までなかったのに


いや、あってもあやせばすぐ寝て終わりなのに。


今後の課題だ。




…とりあえず私も寝よう。