昨日の夕方から東京で鍼灸師をしている妻のオバさんが遊びに来た。


子どものいないオバさんにとって、妻は娘のような存在だ。

妻もオバさんか大好きだった。


一泊してくれて、ご飯を作ってくれたり、空いている時間は子どもたちと遊んでくれた。

ご飯は本当に美味しかった。

オバさんは妻の料理の師匠だった。


さらに、妻に針やお灸を据えてくれた。

置鍼もしてもらった。


ツボは、足三里、陰陵泉、豊隆


妻の胃がんに効くツボと腹水が貯まらないように水分の代謝を高めるツボだそうだ。



妻は、ツボを刺激されてから、トイレの頻度が増えたそうで、それに伴って食事量も増えていた。

腸がよく動いているのを感じるらしい。


昨日の夜は、ハンバーグ1個、パニーニ一口、豆腐のスープ1杯、野菜炒め少々

寝る前にチョコバッキー1個


今朝は、玉子焼き一切れ、味噌汁1杯、パンを少し


昼は、妻がオバさんに美味しいものを食べさせたいということで、ラーメン屋に行った。


妻は、塩ラーメンを長男と半分こして食べていた。

その後長女が残したお子様ラーメンを食べて、餃子も1個食べていた。



それでも元気だった。痛みもなかった。

これまで考えられないくらい食べていたのに。


 

鍼灸というのは、本当にすごい。


まさか、妻とまたラーメン屋に行けるとは、本当に思っていなかった。


本当に不思議な光景だった。夢かと思った。

妻が美味しいという度に、涙が出そうになる。


長女にパパ泣いてると言われた。

それを見たオバさんも泣く。



鍼灸は、すごい。


オバさんから、家庭用のお灸を分けてもらい、毎日朝晩にするよう言われた。

今日も点滴をした後にお灸をしっかり据えた。


さらに、私の住んでいる町にいる、上手な鍼灸師を探してくれるそうだ。

本当にありがたい。


私も合谷にお灸と置鍼をしてもらった。

大腸の調子が良くなって、精神が安定するらしい。



夕方になって、妻はお腹が苦しいと言った。

腹水によるものだった。


点滴をやめたいと妻は言った。


栄養の点滴をするようになってから、腹水の量は倍に増えた。


その分妻は苦しそうだった。


しかし、栄養の点滴がなければ、あっという間に以前の栄養失調状態になってしまう。




そんな話をしていると、長女と長男が来て、テンテコテンテコ踊って見せた。


可愛らしくて、妻は笑っていた。


苦しいのは、どうにもならないけど、笑って辛さを紛らわせることはできると思った。

 

その後子どもたちは、妻にいないいないばあをしたり、ボール遊びをしたりオママゴトをして、妻をたくさん笑わせてくれた。



妻は、何度も良い連休だったと言った。

私も良い連休だった。


来週の土曜は、長女の発表会


妻のガン闘病が始まった時に立てた、最初の目標の日

妻は、本当によく頑張った。


このまま、このまま進んでくれ。