子どもたちをこども園に送って、妻を迎えに行く。


今日は外泊日


妻を連れて病院を出る。


体調を聞くと、腹水が溜まっていて、お腹が張って苦しいと言っていた。


無理をしないように。

そう話して、二人で保育参観にむかう。


保育参観では、長女の体育を見学した。

長女は体育が始まると、すぐにキョロキョロしていた。

今日は、パパとママが見に行くよ。

そう言っていたから、一生懸命探していた。


私達を見つけると、満面の笑みで一生懸命手を振っていた。

その後、長女は走ったり跳んだりしながら、一生懸命こっちに手を振っていた。


たまに、

パパーママー

と小さい声で呼んでくれた。



普段なら、ちゃんと先生の言うこと聞いてと言うかもしれない。

でも、長女は今日、一週間ぶりにママと会ったのだ。

その長女が、ママへの愛を全身で表現している。

その姿は、本当に愛おしかった。


妻は、長女が走る度に笑って、可愛いと褒めていた。

30分間の保育参観で妻はずっと笑っていた。


これだけで、今日外泊した価値があった。



その後買い物したり訪問介護の契約をしたりして、1日を過ごす。


妻は疲れて横になる時間が多かった。


子どもたちが帰宅すると、長女はすぐに妻のもとへ


ママ、お茶漬け食べな?

パパ、お茶漬け栄養ある?

ママ、ちゃんと食べてね!

筋トレしてね!


と言って、妻を気遣っていた。


可愛いかった。


長男は、妻の枕元に座って、妻の頭をよしよしする。

妻は、小さく笑って、ありがとうと言っていた。



明日には、病院に帰ってしまう。

でも、金曜には家に帰ってくる。


ママが帰ってきたら、みんなでママを支えよう。