また朝早く起きた。


昨日は、子どもたちとゴロゴロして夜を過した。


長女は、パパ大丈夫?と言って気遣い、長男も私にピッタリくっついていた。


ありがとう。ちょっと疲れたから休むね。


と言いながらゴロゴロしていた。


少し休んで洗濯物を片付けていると、長女が手伝うと言ってきた。


じゃあ、机の上にあるゴミを捨ててくれる?


というと、机の上に置いてあったものを片付けてくれた。

長女の様子を見ていた長男も、ゴミを手で拾い、ゴミ箱に捨ててくれた。


まだ長男は1歳半なのに。

成長が嬉しかった。


子どもたちの派を磨き、寝室へ

2人はすぐに寝てくれた。

私もすぐに寝た。


朝起きて、妻の病気が夢ではないことに気づき、辛くなる。

朝絶望するのは久しぶりだった。


インターネットで、妻の腹水について調べる。

ガンによる腹水


いい話は、なにも書いてない。


末期に近いガンの症状

余命2、3か月


そんなことしか書いてない。


昨日の妻は、明らかに体調が悪かった。

以前の辛いときよりは幾分かマシだが、それでも妻は辛そうだった。


妻が辛そうにすると、余命という言葉に現実感が出てくる。


先生が、静脈栄養法の時、半年より短くなるかもしれないと言った。

その言葉が、身体の中を反芻する。

グルグルグルグル

体の中をまわって、寒気を感じさせる。



悪いことはしないで生きてきた。

それなりに真面目だった。

妻も私も、酒やタバコはしなかった。

妻は食事によく気を使い、夜9時には寝て、朝6時に起きていた。

私は、それより早く起きて、早朝ランニングが日課だった。

妻は昼間はトマト農園で働き、たくさん汗をかいて、健康的だった。

家を建てるために節約していた。

既に幸せだったけど、もう少し頑張ってもっと幸せになろう。

そう思っていた。

ただそれだけだった。



私がどんな悪いことをしたのだろう。

妻が何をしたのだろう。

悪いことをした人はもっといるじゃないか。

なのに、なぜ妻なのだろう。


苦しい。本当に苦しい。