妻の退院は延期になった。


妻の腹水を2月1日に抜くためだった。


退院は2月2日になる。



明日は外泊で家に帰り、明後日病院に戻る。


私は明日だけ休み、明後日は妻一人で病院に帰ってもらう。

有給の量が限られているので仕方ない。



妻の体調は悪くないようだった。


腹水も妻の感覚だと、前回ほど溜ってはいないらしい。

しかし、ガン細胞を排出できるし、妻の体調も上向くので、退院延期は必要なのだろう。



ただ、帰れると思っていたので、正直ショックだった。

妻も残念だと言っていた。



今回の入院は、元々2泊3日の予定だった。

それが延びて、延びて、体調が良くなったから早く帰れると言われたのに、また延びた。


今日で入院生活はちょうど2週間

2月2日退院になるとさらに4日増えて、18日間の入院生活となる。


ほぼ3週間、妻は家にいなかった。


私はほぼ毎日会っていたが、子どもたちは外泊をした1日だけだった。


先生が最初に言った妻の余命は、一年から1年半

短いと半年

そのうちの、3週間が入院で過ぎ去った。



色んな気持ちが、ないまぜになる。



これからどれだけ入院するのだろう。

あとどれだけ子どもたちと一緒にいれるのだろう。

この入院の価値は何なのだろう。



気が遠くなる。

不安が増えていく。

悲しくなる。

苦しい。



今日は夕方から、妻と一緒に中心静脈栄養法のポンプを貸してくれる業者からレクチャーを受ける。

帰りは遅くなる。


…今日は、家にある残り物で夕食を済ませよう。