昼過ぎに子どもたちや弟夫婦、ジイジとバアバでおやつを食べた。


おやつを食べながら、妻の病気の話をする。

弟の妻は、先日父親をがんで亡くしていて、その闘病の辛さを近くで見てきた。


その奥さまから、色んな話を聞く。

話を聞いて、まずべんきになったのは、体力勝負だということ。


やっぱり闘病がながければ長いほど、体力が大切らしい。


妻に筋トレするように言ったが、大丈夫だろうか。


「スロースクワット8セットやったよ」


妻からのメッセージに笑ってしまう。

弟の奥さまも、それなら大丈夫と言ってくれた。


そう。うちの妻は、体力と気力はそんじょそこらの妻じゃないんだ。

そこを信じよう。


そうやって団らんを過ごしていると、自身がおきた。


倒れそうな家具

私に抱きつく長女

ジイジに抱っこされていた長男は、剛胆で、地震が起きた時にウトウトし始め、地震が落ち着くと寝た。


テレビをつける。

震度6から5


妻に連絡すると、無事と返事がきた。


私は子どもたちをジイジたちに預けて、職場の支所にむかう。


とりあえず待機指示


待機の間、妻と連絡を取り合う。


妻のところはとりあえず電気も水も止まっておらず、安全とのことだった。


地震があった当初は避難するかもとのことで、点滴も抜かれていたが、2時間後には点滴をつなぎ、休めていた。

また、妻は、私が職場に行って、子どもたちが心配と言っていたが、私は停電も断水も起きてないので、良い練習と思っていた。

そんな私に不満なようで、私が早く帰らないと!と息巻いていた。その調子だ。



私は七時に自宅待機となり、帰宅した。


子どもたちは、既に風呂と食事を済ませていた。

大人がたくさんいたから、助かった。

ある意味、大人の方が良い練習になったのかもしれない。


夕食を食べたあと、父から帰ってこいと言われた。


こういうこともあるから、子どもたちの為にも帰って来るべきだと言われた。


ありがたい話だ。本当にありがたい。


ただ、まだそれを決めるにはざいりょが足りなくて。

待ってもらうしかなかった。


ただ、たくさん頼らせてもらおうと思っている。



今度、父に今の素直な気持ちを伝えよう。


その後、妻とテレビ電話をする。

長女と長男は、嬉しそうにママの映像に話しかける。

とてもかわいらしく、幸せな光景だった。


私の両親や弟とも話し、みんなで応援する。

頑張れ。早く帰ってこい。


妻が拳を握って応える。



そうだよ。愛ちゃん。

君が帰ってくれば、全て解決なんだ。

どんな災害だって怖くない。


今回の地震も、何度も被災しているから全然怖くないはずなのに、妻のことが心配で不安になった。


愛ちゃん。

早く治して帰ってこい。

待ってるよ。