朝4時半、長男の夜泣きで目を覚ます。


もう朝泣きか。


長男の期限はここ2ヶ月のうち、最悪で、立って抱っこしないと泣き叫び続けていた。


たまに寝たと思っても、すぐに起きて泣き叫ぶ。


6時ころ、お腹が空いたとわかり、朝食を与える。

癇癪が止まらず泣き続けたが、やっと食事を食べてくれた。


昨日は、泣いてもかわいいと言ったが、前言撤回だ。

耳元で泣き叫ばれると嫌になる。


長男の食事をしながら、長女を起こす。

最近朝の機嫌が悪く、必ず眠たいと騒ぐ。


これも妻の病気の影響なのだろう。


長男の食事を終えたら、長女の食事と身支度を手伝う。

二人を送り、一旦帰宅する。


でも、家に一人でいられなくて、外に出る。


今日は朝から気持ちが下がっていて、涙が何度も出てきた。



涙がとまると、図書館や本屋に行ってガンについて調べる。

免疫を高めるために何をすべきか、読み漁った。


さらに妻への見舞いの品として、紅茶の本を買う。

妻は紅茶が好きなので、これで気分転換して欲しい。


家に帰り、食事を取って休む。


母から電話があり、今の気持ちを話す。

また気持ちが下がって泣く。

悲しくて悲しくて


しばらく愚痴を聞いてもらう。



あーどうにかならないか。

妻が治れば、何もいらないのに。


泣くと眠気が襲ってくる。

寝て起きると、また悲しみが襲ってくる。


ガンには楽天的な考えが効くらしい。

私が泣けば、妻も悲しみ、免疫は下がる。


だから明るく振る舞わなければいけない。

でもまだ、何に未来を、希望を見い出せばいいのかわからない。


1歳半の時父を亡くした人に言われた。

父を覚えていないと。

長男は妻のことを忘れてしまうのでは。


そんな未来に、どんな希望があるのだろう。