aitocolab ブログ 異世界で魔人と戦ったら電力が溜まりすぎた件 -6ページ目

昨日はHUDの初期設定に

一日潰れた。

 

無駄に休日を過ごし

後悔する習慣が染みついている

雷真であったが

思わず

口が緩むほどの

仕上がりにだったので

今回は後悔はしなかった。

 

理由の分からない

テンションに御者の

ミルスは小さく首を

かしげ

馬に進むよう促す。

 

そんな主人の気持ちを

さっしたかのように

のそっと動き出す。

 

馬車が街門をくぐり

見えてきた街は

雷真とテンションと

同じくらい

街は賑わっていた。

 

 

雷真は街の賑やかさに

目もくれず

視界の端に

小さく浮かぶミニマップへ

指を伸ばしつつ

心臓の鼓動が高鳴るのを感じた。

 

「ここをタッチすると...」

 

感触は無いが

軽くタップした瞬間

HUDが反応する。

 

ぽん、と

小さな音のような光が

弾け地図がゆっくりと

視界中央へ拡大していく。

 

「お~結構大画面」

 

しかし前が完全に隠れるわけでは無く

薄膜のように透けていて

向こう側の景色が

薄っすら見える。

 

「うわ...

ちゃんと半透明...

前は見えるのに

地図が読める」

 

『安全優先のため透明度を

70%に設定しています』

 

雷真は思わず

息をのむ。

 

街の道路や建物が

精密な線で

大画面に広がる。

 

「二本指でズームも出来るし

2回タップでストリートビューも見れる」

 

窓から見れば良いものを

あえてストリートビューで街の

景色を見るのも雷真にとって楽しい。

 

馬車の揺れに合わせて

地図も

ふわりと追従する。

 

そんな雷真を心配してか

ミルスが

チラリと後ろを見て

小窓を軽くたたいた。

 

「雷真さん、急に、

おかしな動きをしてますが

体調でも悪いんですかい?」

 

「だ、大丈夫です!

前は見えてます」

 

おかしな返答に

ミルスは首を

傾けながら

異世界人は”おかしな奴ら”

なのだろうと頭を切り替えて

馬車を走らせる。

 

雷真はHUDに夢中で

ミルスの様子なんて

気にもしせず

知らないところで

異世界人が”おかしな奴”

認定されてしまった。

 

マップ機能は分かりやすく

使いやすい

G〇〇gleマップを

参考にさせてもらっている。

 

異世界で迷子なんて

死に直結する大問題。

 

異世界にこそ

必要な要素だ。

 

 

地図が表示されるのは

行ったことのある場所から

半径4キロで、地名などは

表示されない仕様だが

探索スキル 低を

併用する事で

マップ上に人、

魔獣の表示が可能だ。

 

ちょうど街に入ったところなので

探索ボタンをワクワクしながら

押してみた。

 

 

『探索中・・・

周囲500メートル以内に魔獣反応なし

人の位置情報をマップに表示します』

 

マップ上に光点が無数に表示される。

 

恐らくこの点が人の位置を

表していると思う。

 

「便利ではあるが、地図上の

点が多すぎて見づらいな...」

 

雷真はそっと人の位置情報をOFFにした。