小説『愛と誠 職員室編』付録
作者インタビュー

Q:全36話の執筆、お疲れさまでした。
早速お伺いしたいのですが、上北台という地名が出てきたので、実在の東大和高校がモデルではないか、という憶測がありますが。
A:いいえ、東大和ではありませんが、取材したモデル校は存在します。ただ、もはや原形はとどめてませんので、完全フィクションと思っていただいて構わないでしょう。

Q:最終話の牛浜南高校、通称ぎゅーなんは、青梅総合高校ではないですか?
A:しつこいですね。ち・が・い・ま・す!

Q:失礼しました。では登場人物についてお尋ねします。柏田、岩島津といった、悪役の描写がリアルですが、モデルは誰ですか?
A:それは恐い質問ですね(笑)。学校に限りませんが、どんな組織にもリアル柏田っていますよね。強気を助け弱きをくじく、みたいな(笑) モデルとした実在の人物は、ハッキリ言って、おります。言えませんけどね(笑)。

Q:パンチが、武闘派からだんだん頭脳派に変わってしまったような気がしますが。
A:いや、パンチ自身のセリフにもあるように、彼はそもそも冷静な頭脳派です。良い強面先生というのは、感情を爆発させて強面になるんじゃなくて、計算された強面なんですよ。パンチは、ある意味、私の理想的な恐い先生像として描いています。

Q:これが映画化されて、作者自身も出演するとしたら、誰の役をやりたいですか?
A:柏田です。幼稚園のお遊戯会から始まって、悪役ひと筋の人生でしたので、むちゃくちゃ自信あります(笑)

Q:第35話の前にあったクイズは、正解者ナシという結果でしたが、してやったりっていう感じですか?
A:いや、正解者続出を予想していたので意外でした。第28話の最後に、ゴン太が保健室に現れるという、非常にわかりやすい伏線を置いたので。

Q:最後に、season2の構想をお伺いできませんでしょうか。
A:あ~、まったくの白紙状態です(笑)。柏田の逆襲というテーマにしましたが、由紀が再び悪巧みするとか、愛につきまとう岩島津と矢追の頭脳戦とか、いろんな題材が思い浮かぶんですよね。で、それらはパラレルワールドみたいに、どれをメインにしても一つの世界になるので、次の36話、つまり通算72話まで見通してから、一番しっくり来るワールドを採用します。

Q:season2も36話にするんですね。36という数字に何か重要な意味があるんですか?
A:約数がたくさんあるので、いま全体の何分の何まで来てるかが把握しやすいんですよ。まあ、あまり期待しないで待っててください(笑)

Q:本日はインタビューにご協力いただきありがとうございました。読者の皆さんも、ぜひ質問をお寄せください。