トイレといえば「無料」が当たり前の日本。
しかしトルコはそうではありません。

$ゲーム屋さんの徒然日記-トイレ入口

公衆トイレ前の一般的な光景です。

ちょっと見にくいですが、白いボックスの中には係の人がいて、
この人にお金を払わないと中には入れません。

相場は、どこも大抵は1TL(≒50円)。
小銭がない場合はちゃんとお釣りも出ます。

ちなみに、必ず有料かというとそうでもなく、
無料のトイレ(=検問なし)も多数存在します。

傾向としては、レストラン等の店の中に併設されたトイレは無料、
トイレ単体で存在している場合は有料のことが多かったです。
他に目的があるお客様にはタダで使わせるけど、
トイレだけが目的の人はお金払ってね、という思想なのかもしれません。

ただ、考えてみれば、トイレという「汚される」場所を
開放・維持していくのは、持ち主にとっては結構な負担のはず。
日本ではあまりない光景ながら、お金を取るという行為自体
それほど納得のいかない話ではない気もします。
(しかし、「有料トイレ=きれい」とは限らないのですが……)


さて、私は男なので、当然女子トイレの様子は分かりません。
よってそちらは割愛。男子トイレだけ紹介します。


男子トイレに入ってまず驚いたのは、
「小便器の位置が高い」ということ。
日本の平均的便器位置より明らかに高い位置に設置されています。
標準的な日本人身長なら届かないということはないでしょうが、
小柄な私にとっては割とギリギリなこともありました。

また、たまたまかもしれませんが、日本にはよくある
高さの低い「子供用小便器」も見かけませんでした。
トルコの男の子は常に「大」の便器を使うしかないのかもしれません。

$ゲーム屋さんの徒然日記-トルコ式トイレ

そして、これがその「大」の方。

基本的な仕組みは日本の和式便所と同じですが、
細かい部分が異なります。

まずしゃがみ方。

和式は奥の壁方向を向きながらしゃがみますが、
トルコ式は扉方向を向いてしゃがむのが正解とされます。

トイレットペーパーはちゃんと備えられていて、
ペーパーの品質も日本とあまり遜色ありませんが、
最大の違いは「そのまま流してはいけない」ということです。

使った後のトイレットペーパーは、
便器内に捨てず、備え付けのゴミ箱(写真左下)に捨てます。
捨てる時、他の人の捨てた紙が見えてしまうのはちょっと嫌ですが
汚れた面が目立つような捨てられ方はされていませんでした。
多分、捨て方にも暗黙のマナーがあるのでしょう。

また、スイッチ一つでの自動水洗はされません。

写真中央に蛇口の桶みたいなものが見えると思いますが、
ここに水をくみ、備え付けの柄杓を使って手動でモノを流します。
そして流し終わったら、次の人のために水をくんでおくのがマナーらしいです。日本と比べるとかなりの節水仕様といえます。

$ゲーム屋さんの徒然日記-洋式トイレ

と、ここまでは「トルコ式」トイレの話でしたが、
日本のトイレに「和式」と「洋式」が混在するように、
トルコのトイレも「トルコ式」と「洋式」が混在しています。

街中のトイレはまだまだトルコ式がメジャーですが、
ホテル等の近代施設内は洋式が浸透しています。
洋式では、当然水も自動で流れます。
(ただし紙を流していいかどうかはわからなかったので、
 念の為、備え付けのゴミ箱に捨てておきました。)

写真はホテル内のユニットバス。
ユニットバスというとトイレとバスタブを
カーテンで仕切っているイメージがありますが、
トルコのホテルでは、写真のようにガラス戸で
仕切られているケースが多かったです。