2021年2月23日(祝)
トイレを流す音、点滴のアラーム色々賑やかで
何度も目が覚めたけど4人部屋の安心感は何と
も言えなかった。いい歳して怖がり💦
今日は祝日なのでまたきっと静かな1日だろうな〜。
今日の回診は当番の女性の先生1人😊
毎朝の事だけど何度経験しても慣れない回診。
その日によるけど先生方は主治医含め男性4人
女性2人といったところ。診察だからあちらも
患者の下半身なんてどうって事ないのだろうけ
ど、複数人に見下ろされ見守られながら下着を
ずり下げる瞬間は無の境地になるしかない。
感情を押し殺して何でもないような顔して診察
&処置が終わるのを待つ。あ〜頭まですっぽり
布団を被ってやり過ごしたい。
土日、祝日の回診は当番の先生と私、1対1なの
で少し気が楽だ。
そしてまだ部屋の匂いに慣れないのでしばらく
は朝ごはんもお昼ごはんもデイルームで食べる
事にした。
この日のお昼は焼きそば。
ちょっとテンションが上がった😊
これまで病院っぽい薄味のヘルシーな感じが
多かったからウキウキしながらデイルームに
向かった。たぶん絶対に焼きそばも薄味だろ
うけど💦
みなさんあまりデイルームを利用していない
ようで誰もいない事が多い。
でもこの日、焼きそばを食べていたら自販機
の飲み物を買いに来た70前後くらいの男性
(以下おじさん)に「どなたが入院しているん
ですか?」と聞かれた。
(病院着ではなく自前の部屋着だったからかな?)
手首のバンドを見せながら
「私です」
「うぇっ!あっそうなんですね。」
「そうは見えなかった〜。」
「失礼ですけど、どこが悪いんですか?」
「メラノーマです。お腹切りました。」
「へぇ。そっか…付き添いの人かと思ったよ。」
「でも病院のご飯食べてるもんね。」
「メラノーマか…」
「今日は焼きそばだね?美味しそうだね」
「ハイ、美味しいです😊」
ここから男性のお喋りが止まらない。
私は◯◯と申します。から始まって今回は別の
病気で入院しているけど何年か前にメラノーマ
でオプジーボを使った事がある。糖尿もあり、
食事制限があるとは言え量が少なすぎる!
入院生活も1ヶ月になろうとしているが10キロ
近く痩せた。もっと食べさせて欲しいと言って
先生と喧嘩した事とか、◯◯先生はどうとか
◯◯先生はこうとか💦病気の事からサラリー
マンの現役時代の事まで。
ついでに熱海に愛人の別荘を購入したなんて
事まで😅まぁ喋る喋る。
おかげで焼きそばはまだ半分くらいしか
食べてない。食べられない人を前に食べる
のも申し訳ないので手を止めて話を聞いて
いた。でももうそろそろ…食べたい💦
廊下から食器を下げる音が聞こえて来た。
おじさんのお話も白熱して声も大きくなって
来てきっと廊下へ筒抜けだろうなぁ。
先生方のプチ情報を色々教えてくれるのは
ありがたいし楽しいけど、先生への不満は
聞いてるこちらもちょっと気まずい。
(でも一応明日以降の回診は遠い目をせず
先生方のネームプレートとお顔を要チェック)
そこへ看護師さんが「◯◯さん薬飲んだ?」と
デイルームに入って来た!(おじさんの話しは
絶対に聞こえてたと思う)でも私的には助け舟だ。
ちょっと困ってます〜と目で訴える。
でもおじさんは「後で飲みますよ」と返事。
看護師さんは「うん、大事なお薬だから必ず
飲んで」「早くね」と促すけど「はい、はい」
と適当に流すおじさん。
もうここで離脱しないと!「食器を下げに
行きますね。お話し楽しかったです」と言い
ながら立ち上がると
「ありがとう、また会ったらよろしくね」
「焼きそば食べないの?牛乳も開けてない
じゃない。もったいない」
とおじさんに言われた。確かに…
“おじさんの話が長すぎて…”
とはもちろん言えなかった。
せっかくの焼きそばが完食出来なかったのが
心残りだったけど、(←しつこい)おじさんと
お話しして色んな意味で勉強になった。
食事制限がある人もいるからもうデイルーム
で食べるのはやめよう。そして辛さの度合い
なんて比べられるものじゃないけど、私は
あと数日で退院予定だ、でもおじさんはまだ
いつ退院出来るかわからないと言っていた。
たかが入院一週間で疲弊したなんて思った
自分が情け無いなぁ。(←前回のブログに書いた)
でも慣れない入院生活、ましてやコロナ禍で
誰とも会えず世間から隔離されてしんどい事
には変わりない。入院が長ければ長いほど…。
でもみなさん良くなるために我慢してるし
頑張っているんだなぁ。
残りの入院生活は焦らずのんびり過ごそう。